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“誉”と言う字。恰も“目は口ほどにものを言う”ではないか?と思えてしまう。木橋喜太郎(きはしきたろう)は死んだのだ。私は道楽者として、線引されたに違いない。一般社会がどうあれ、私は道楽者なのだ。ネオンの光が引力を先行させ、月やり火星に引っ張られているにしても、私は未だに地球に居るではないか?「よっ!空輝。元気にしてるか?」小太郎だ。愛井小太郎(まないこたろう)。小柄な気品ある幼馴染みだ。「あぁっ…木橋喜太郎に会ってからは鬱で仕方ないがな。」私は上の空だった。「あっははっ!木橋喜太郎は重濃ブラックコーヒーこと、“コーヒーブラック”を浴びるように飲んで、絶命したぞ?魔人を呼び出す為とかで、まったく言うことを聞かなかったんだ。」小太郎は真剣な面持ちで、私にそれを伝えていた。「コーヒーブラックか…確かにキャッチフレーズは魔人を呼び起こす程の覚醒を御約束します。だったよな。カフェイン500mgだから、水で薄めないといけないのに、口コミでそこを埋めようとするから何だよな。あっははっ!木橋喜太郎がその役割りなのか?」私は馬鹿らしくなり、頭が可笑しくなりそうだった。「あぁ…そうだとも…。表記したり、過剰に宣伝、告知するよりは効果的だと木橋喜太郎は言っていたな…。」殺伐とした雰囲気は場を凍らせ、木橋喜太郎と言う人間をより深く知ることとなった。
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