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人狼と木橋喜太郎を人々はそやす。戦争のごたごたで、山に捨てられ、狼に育てられたのだと…。まぁしかし、この小太郎もゴリラに育てられた新条約の申し子ではあったが…。「シカミカムラ条約により、満22歳までに動物園の動物に成りたい正常な男女は動物園の動物に成れる…シカミカムラ条約を僕はホントに愛しているよ。僕は…ゴリラに成りたかったんだ。」小太郎は笑んでいる。戒律を越え、それは生態系の一環と真に思えるのだ。「自薦だったのか?あっははっ!ゴリラに成りたかったのか?シカミカムラ条約は15条あったよな。」私は釣られて笑んでいた。「あぁ…あるよ。空輝はどうして動物園の動物に成りたくなかったのか?」小太郎は情緒不安定な返答をし、私を困らせた。木橋喜太郎と小太郎は全く違う人生を歩んでるんだぞ?私にも感情はあるんだ。「ど、動物園だぞ?山に捨てられた訳じゃないだろうが?」私は動揺を隠せずに居た。現に木橋喜太郎は人狼であり、この小太郎は動物園で観たことがあるからだ。
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