夏休みの始まりR18

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夏休みの始まりR18

 リクの行為をどうにかやめさせようとするが、リクの力は強い。  そのまま着ている服をはぎ取られた。着ているシャツを捲り上げられ、肌に直接触れてくるリクの冷たい手にトオルの背筋は凍る。 「ヒ、ィ……、や、やめ……!」 「ト、トオル……!」  ベッドの上でユウヤのおびえた声がする。  そうだ、ベッドにはシュウとアリユキがいる。ユウヤが二人に暴力を振るわれるかもしれない。それを阻止せねばと体を動かすが、それをリクが阻む。  そのままトオルの口内は蹂躙され続ける。リクとトオルの唾液が混ざり合ったものが口から零れ落ちた。 「ン、グッ……!」 「これで、助ける気だったのか?」 「いい、から……っ! ユウヤを――ッ!」  頬に走る鋭い痛みがトオルの思考を奪う。  頬全体が赤くじんじんとする痛みがする。平手をされた。  呆気にとられるトオルをリクは無表情に見下ろす。 「静かにしてろ」 「ハッ……、アッ……、ウッンッ」  胸を弄られ、首に噛みつかれる。  痛みで声を上げたいのに、口を開けば出てくるのは喘ぐような言葉ばかり。  ユウヤに聞かれたくない一心でトオルは唇を噛むが、リクは的確にトオルを責めていく。 「ヒ、アッ……、アッ……、アッ……、アァ……!」  胸を弄られただけで陰茎は簡単に反応する。  嫌だと拒絶しても、体は正直に快楽を求めるのだ。  ユウヤのトオルの名を呼ぶ声が遠く聞こえる。 「トオ、ル、トオ……ル、アァ!」 「ユッ……ウ、ヤ!」 「気にすんなって。こっちは好きにやってるからさ」  ユウヤがアリユキとシュウの2人に何をされているのか、ベッドの下にいるトオルは分からない。それでも、明らかに脅えているユウヤをトオルは見捨てることはできない。 「ユウ、ヤ……! ンッ――!」  リクに無理やり陰茎を咥えさせられる。  いつもは早く満足させねばと思うが、ユウヤの方が大切だ。トオルはいっその事リクの陰茎を噛みちぎってやろうと歯に力を込めた。  その時、リクは持ったままのハサミをゆっくり持ち上げた。 「……ッ!」  ハサミがユウヤの方を向く。  それを見て、噛みちぎってやろうと言う気持ちが萎む。諦めいつものようにリクの陰茎を舐める。  早く、早く満足させねばと思うがユウヤの泣き叫ぶ声が聞こえ集中が出来ない。 「イッ……! アッ! ウっ……!」  明らかに痛みを耐えているようなユウヤの声。それがくぐもった声に変わる。 「瀬名集中出来なさそうだからさ、咥えてろよ」 「そいつ、ユウヤだろ」 「あー、見た目が違うから紛らわしいな」  シュウとのなんでもない会話が耳に入ってくる。  今、ユウヤはアリユキに口内を蹂躙されているのだ。なら空いているシュウは何をしているのか。 「……きついな」 「まだ親指かよ。こんなにキツかったけ?」 「中身は同じでも体が違うからな」  シュウとアリユキ。まるで世間話をするように二人はユウヤを辱めている。早く、早く終わらせなければ。 「集中しろ」 「アァッ!」  孔に無理やり入った異物感にトオルの体は揺れる。  リクが道具を挿入したのだ。激しい動きはトオルの体力を奪い、快楽を植え付けていく。 「イッ……!ンッ! フッ――! ンゥッ」  嫌だ。こんなところで、ユウヤの居るところで無様な事はしたくない。  必死に耐えるが、既に開発しきったこの体ではそれが出来ずに体は無意識に揺れてしまう。  気持ちよくて、苦しい。酸素を求めてさらに開く口をリクの陰茎が動いた。 「ンッ――、ヒ、アッ――!」  喉奥に広がる苦い味を素早く飲み込む。  だが、これで終わりでは無いことはリクのメガネの向こう側にある欲に濡れた瞳が物語っている。  この状態のリクが直ぐに終わった試しがない。  すべてはユウヤのためだとトオルは腹を括り未だ玩具が刺さったままの孔を突き上げるように持ち上げる。 「……リク」  顔が歪んだのを悟られないように、トオルは顔を床にこすりつけた。  リクは道具を抜き、空いた孔に、リクの陰茎がゆっくりと入っていく。あえて焦らしているかのようなその動きに既に玩具で芽吹いた快楽の種が開いて行く。 「ヒィ……、アッ、アッ……!」  涙が滲む。  それを床にこすり付けながら、トオルは必死に臀部に力を入れる。 「ンッ――、アッ、ャッ!」  伸びた髪を掴まれ、無理やり体を上げさせられる。  あげられた後、涙に滲んだ瞳の先には、ユウヤがいた。  ユウヤはアリユキの陰茎を咥えさせられ、下には既にシュウのものが入っていた。  元はトオルの体であるその孔からは血の匂いがする。  感覚も快楽と言うよりも痛みの方が強いのだろう。痛みに喘ぐユウヤを少しでも楽にしてやりたかった。 「ユゥ……、ヤッ」 「ンッ……」  首をのばし、ユウヤの頬に口をつける。  今のトオルにできることはこれくらいしかない。  だが、ユウヤの怯えた表情が少しだけ和らいだのがわかった。 「かわいい~」  アリユキがそうつぶやき、自分の陰茎をユウヤの口から抜く。  空いたユウヤの口にトオルの舌が入る。  それをユウヤは受け入れてくれた。 「トオル、トオル……」  口づけをしながらトオルの名を呼ぶユウヤにトオルの胸が高鳴る。  もう、ユウヤしか見たくない。ユウヤとしか――、そう思ったトオルをリクの陰茎が強く擦り付けた。 「ヒッ――! アァァッ!」 「トオルッ……!」  強すぎる快楽にトオルは目を見開き喘ぐ。  ユウヤはトオルの名前を呼ぶが、それに応える余裕などない。 「アァッ! アァァッ!」  リクが腰を動かすたびにトオルは声を上げる。  そうすると、リクの動きはさらに激しくなりトオルは悲鳴に近い声を上げた。 「ンッ! ハッ、アッ、アッ! ユウ、ヤッ! ンッフッ……」  手を縛られながら、孔を凌辱されながら、トオルはなけなしの力でユウヤの唇を求めた。  ユウヤもそれを受け入れ、舌を絡ませていく。  今はすべてを忘れたい。忘れて、ユウヤと二人になりたい。  だが、それをしたくてもこの3人が許すはずもない。だが、それでもトオルとユウヤは互いを求め合った。
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