愛ラブ息子編③

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愛ラブ息子編③

「ぴんぽーん、入りますよー」 場噛家のアパートの鍵は持っているので、口チャイムと同時に場噛家にあがるえんたろー。 「あ、えんたろーさん、す、す、す、すいません、む、むむ、息子がどうしても行かせてくれないのです」 不審者みたいにオドオドとしている須子さん。 「ふー、やれやれ。須子さん、もう一度説明するね。もう須子さんは何カ月も家賃滞納している。本当なら強制退去させられても何も文句は言えないのよ。だけどここの大家さんが優しさで役所に相談してくれたの。それで、俺が今役所の仕事でここに来ています。ここまでは分かります?」 「は、はい、ももも、申し訳ございません」 「で、俺の提案は須子さんは支援型の施設に入る。それで国から補助金が出るからそれで施設の費用を払いつつ、残りのお金で滞納している家賃を返済する、というものです。これも分かりますか?」 「はははは、は、はい」 「分かってるなら行こうか」 と、えんたろーが須子さんに手を差し伸べた瞬間・・・ 「やかましいんじゃこらーーーーーーー!!!」 ようやくバカ息子・・・じゃなくて息子の莫迦くんが怒声と共に現れました。
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