三股男は彼女たちの秘密に気付かない

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「あ、来た」  私は大輝から送られてきたメッセージを見る。 『今度は動物園とかどう? 千奈、動物とか好きだろ』 「そうそう」  私はスマホでメッセージを打ち込む。 『好き好き! 絶対行きましょう!』  千奈はそういう設定だ。  それから。 『来週は夜なら大丈夫だけどそれでもいい?』  こっちは詩織に送られてきたメッセージだ。 『昼は用事あるの?』 『ちょっとね』 「って、千奈とデートでしょ」  これは呟いただけで、もちろんメッセージには打たない。 『なら夜だけでも会えると嬉しいな』  送信。
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