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『第二章 華やぎの街にて』のあらすじ
この作品は、『天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す (第二章 華やぎの街にて)』( https://estar.jp/novels/26090319 )の続きとなっております。
また、物語全体のはじまりは、『天と地が手を繋ぎ合うような奇跡の出逢いは、仕組まれた運命の輪環を廻す (第一章 桜花の降る日に)』( https://estar.jp/novels/26084370 )です。
よろしくお願いいたします。
メイシアは、ホンシュアという女によって意図的に鷹刀一族のもとへ行くように唆されたらしい。その目的は? ホンシュアの正体は? そして、斑目一族に囚えられたメイシアの家族はどうなっている? それらの情報を得るために、ルイフォンとメイシアは、繁華街の情報屋、トンツァイを訪れた。
トンツァイの仕入れた情報によると、ホンシュアは斑目一族の配下の者ではなく、斑目一族と手を結んだ別の組織の者らしい。しかも、ホンシュアがメイシアと接触するため手引きを、メイシアの継母がしたというのだ。つまり、メイシアは身内に売られたのである。
ルイフォンは、この情報をメイシアに聞かせることはできない、と自分の心の中のみに収めた。
また、ルイフォンは、「シャオリエが、メイシアを連れてくるようにと言っている」という伝言をトンツァイから受け取る。
シャオリエとは高級娼館の女主人で、ルイフォンが母を亡くしてからしばらくの間、身を寄せていた人物である。
シャオリエの店に行くと、ルイフォンの顔なじみの娼婦スーリンが出迎えてくれた。
ルイフォンとメイシアは、シャオリエと対面するが、シャオリエの策により、ルイフォンは睡眠薬で眠らされてしまう。そして、シャオリエは「お前とふたりきりで話したかった」とメイシアに告げる。
メイシアは、シャオリエから、継母に売られたこと、その情報をルイフォンが隠していたことを知らされる。そして、メイシアが斑目一族の意図通りに動いたことで、鷹刀一族が罠に落ちると言われる。もと鷹刀一族であったシャオリエは、それを阻止するためにメイシアを排除すると宣言した。
シャオリエとの駆け引きのさなか、毒杯を飲もうとしたメイシア。それを寝ていたはずのルイフォンが止める。彼は、スーリンの協力のおかげで、寝たふりをしていただけだった。
ルイフォンは、「自分が背負うから鷹刀にいろ」とメイシアを説得する。その言葉にメイシアは心を打たれる。シャオリエはといえば、そもそもルイフォンを試していただけであり、目的が達成できたと満足気に頷くのだった。
周りの勧めによって、寝不足のルイフォンは仮眠を取り、メイシアはそれに付きそう。穏やかな時間が流れたかと思ったら、事態は急変する。
情報屋のトンツァイが、あらたなる衝撃の知らせを持ってきたのだ。
すなわち――藤咲メイシアの異母弟、藤咲ハオリュウが解放され、藤咲の屋敷に戻された……。
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