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私は娘と手を繋いだまま、しばらく歩く。
すると、目の前に橋が見えた。
私は安堵して、娘と共にその橋へ向かう。
橋を渡った後、私は立ち止まり、辺りを見渡す。
「どうしたの」
娘が私に問いかける。
「分からない」
そう呟いた私は、どうする事も出来ず、そのままじっとする。
すると人影が見えた。二人いる。
一人は男、もう一人は女だ。
「あの人たちに聞こう」
そう思った瞬間、娘が私の手を振り払い、その人たちがいるところへ走り出した。
「駄目だ。知らない人のところに行ったら」
私はそう言って、娘を追いかける。
娘はとても速く、見知らぬ二人にどんどん近づいていく。
私はとてもじゃないけど追いつけない。
「いっちゃ駄目だ。誘拐される」
娘は私の言うことを聞かず、男性の方に抱きついた。
「娘を返して下さい」
私はそう言った。
すると、女性の方が私の胸ぐらを掴み、何か言ってきた。
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