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1章 懐中時計のあらすじとその世界
1章 懐中時計のあらすじ
私、一ノ瀬茜17歳は、幼少から人には見えないものが見えていた。時々、異様な白い手は人に対して悪い事をする。今日も駅で白い手がサラリーマンをホームへ突き落そうとしていたのを防いだばかりだった。
ある日、私はおばあちゃんの形見の机から銀の懐中時計をみつけた。アンティーク好きな親友の杏美ちゃんに自慢しようとカバンに入れて持ち歩いていた。その日は、杏美ちゃんに初大駅のオペラタワー53Fの喫茶店「真天珈」に付き合わされた。そこには杏美ちゃんの憧れの大学生が働いているのだ。
その帰り、初大駅へのエスカレーターで杏美ちゃんを突き落そうとする白い手が出現。私が思いきりその腕を叩くと、世界が真っ白な線画へ変わっていく。
そこにはガゼ、ロウゼ、ミゼという元の民の暗殺者がいたのだ。私は気絶させられ、神官グラムがいる宮殿に連れていかれる。私を尋問するグラムだが、カバンに入っている銀の懐中時計をみつけたグラムは私を殺せと部下に命令する。
そこに現れたのがシエラという少女だった。シエラは暗殺者ガゼを蹴散らすと私を連れてレギューラの丘へと向かう。途中ビーシリーの街で食事をとると、トラブルに巻き込まれ、そこでアコウという青年に出会う。私はシエラにここが異世界であることと、私の正体はが「時の加護者」アカネだということを告げられる。
レギューラの丘にて圧縮時間の「時の空間」を開くと私はシエラから格闘術を習った。そこに元の民の首領ヨミの命令を受けた暗殺者ロウゼが命を狙いに来る。しかし自分が不利な状況になるとあっさりとロウゼは引き下がった。「自分は命令よりも守るべきものがある」そう言い残すとロウゼは元の民を裏切り逃げていくのだった。しかし、その一部始終を暗殺者ミゼに目撃されていた。
異世界アーリーの世界
【3主】 3主とは「時」・「運命」・「秩序」の加護者のことである。それぞれ異なる能力と使命を持ち、不老不死である。3主はトパーズと呼ばれる守護者を持ち、武器や恩恵を与えられる。
〇「時の加護者」アカネ…本作の主人公、17歳の女子高生。異世界アーリーでは「時」を司る3主の一人。未来を切り開く使命を持つ。
〇「運命の加護者」シャーレ…運命を見ることができる3主の一人
〇「秩序の加護者」トバリ…「審判の瞳」で秩序を乱すものを排除する3主の一人。
【トパーズ】 トパーズとは3主の守護者のことである。3主から武器や恩恵を与えられ、3主の力を一部使うことができる。トパーズは3主に忠誠を誓い、3主を守護する。
〇シエラ…時のトパーズ。「闘神」という二つ名を持つ。「無限の守り」で主を守護する。
【元(はじめ)の民】 元(はじめ)の民とは「時の加護者」アカネによって滅ぼされた組織である。彼らは暗殺を生業として世界を支配しようと考えていた。
〇首領ヨミ…髪が長い。「時の加護者」アカネへ恨みを持つ。手で触れたモノの時を進める。
〇ガゼ…元「刻の社」(シエラの石像が収められていた)の警備隊長。「闘神」シエラを崇拝している。カポエイラのような格闘技の使い手。
〇ロウゼ…グレイブ使い。その腕前は?
〇ミゼ…凶悪な性格。策略こそが強さとしている。ヨミを崇拝している。ガゼ、ロウゼとは兄弟ではない。
【六大王国】世界は自然信仰の小国と王政をひく六大王国にわかれている。
●フェルナン国…西の大陸、肥沃な大地が広がる。
●ギプス国…西の大陸、技術力の高い職人の国
●カイト国…西の大陸、閉鎖的な国、果物が豊富
●太陽の国レオ…東の大陸、永久中立国
●シェクタ国…東の大陸、周りに神秘的な地が広がる
●ポルミス国…移動する島国、神出鬼没の国
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