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けない意志が桜にあるから、咲かせないということが一度もないように、私の時も彼女達は傷つけられて悲しいはずなのに、負けじと短所をなおそうしていた。そして私達を見守る余裕まであるのは優しい証拠だから。桜には人を安らかにする魅力がある。それは、優しさがそれにはあるからなんだと思う。あの薄桃色の花弁も心が綺麗だから咲かせることが出来て、誰もが嘆賞する程の美しさになるだろう。彼女達も、また人気者で優しい人だ。その心が彼女達にあったから、自分は成長することが出来た。
一年前は桜が嫌いだったが、今では私に希望を与えてくれた恩人だ。私にとって桜と晴美は模範的存在だと思う。粘り強くその人を成長させようとする優しさは優しいというものだけではなく、不撓不屈の心を持っている人にしかできないのだから、当たり前のように思ってはいけない。嘆賞されるべき長所だ。だから私は「桜のような人」になるために色々なことに挑戦してみようと思う。そしてあの時、恩は絶対に忘れてはいけないと心に刻んだー。だから、いつか彼女達が助けが必要になったとき、その心で必ず助けよう。
「ありがとう、桜さん。私頑張るよ」
「この恩は忘れません!」
私達の顔にはくっきりと「希望」に満ちた顔をしていた。
「絶対に毎年見に行こうね!」
「うん!」
私達はいつものように満開の桜の下を歩いて行った。
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