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ですぴさろ
何より、ここ一週間のことを、まだ桃華から聞き出せていない。
「と、言うわけで、トントンです！私も木暮さんが元に戻れるように考えますから、文房具！買いに行きましょう！ね！」
「いや、良くわかんねえんだけど。傷とアザの分、痛え思いしてんの？俺のかわりに、桃華が？」
「あ…やだあ～！！」
「な、なんだよ、急にブリッコすんなって」
とんでもなくゾワっとすっから、甘い声とか出さないでくんない。
だって俺の裂けた肉の内側から漏らしたんだろ、その胸キュンみてえな甲高い声。
やめて、やめろ、マジでやめろ。
「…桃華、って、…男性から名前で呼ばれたの、はじめてなんです…」
いいからやめろおおおおお！！
無駄に声だけは可愛いんだから！！
もうおまえの見た目知ってんだから！！
騙されねえぞ、いくら可愛い声で可愛いこと言っても！！
ドラクエのデスピサロなんだからな！！
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