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バナナは叩いておくのがポイントだ。
いうなれば酢豚のパインのようなアクセントになる。
辛味の効いたトマト風味の酸味あるルーに時々ふとバナナの甘みがよぎる
この味が私にとってのやみつき黄金比。
もう一度火を点け、ルーが溶け切りつやが出るまで
木べらでかき混ぜる。
ぐつぐつのんびり煮込んでも気持ちは余裕綽々だ。
時間はいくらだってあるのだから。
なぜなら私はニートだから。
カレーの食欲をそそる香りが部屋に充満していく。
ふつふつとに立つカレーは朝日に照り輝く。
なんて平和な朝か。
洗濯機がピー!!と鳴く。
「はいはい、行きますよ!干しますよ!」
答えて私は火を止めた。
これにてニートのバナナカレー、完成完成。
おかえりニートのバナナカレー 完
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