生きている限り

1/6
前へ
/8ページ
次へ

生きている限り

約3ヶ月ぶりに入る祖父母の家。 従姉妹の父親の車をおりる。 一緒にいた従姉妹と玄関の扉をくぐって、更にリビングへ続く扉を開いた。 そこには、祖父と物心着く前に会ったきりの従兄弟やその子供、叔父さん一緒に来た従姉妹の母親。そして私の両親がいた。 「おかえり」 誰が言ったかは覚えていないけれど言っていたはず。 「ばぁちゃんに挨拶しに行こ」 手を洗ってリビングで少し話したあと、従姉妹に手を引かれ和室に向かう。 ───────そこには、仰向けになって顔に白い布がかけられている祖母がいた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加