笑う龍

NSC時代その1

中学を卒業して三週間ぐらい経ってコンビを組んでいた中学時代の友人で俺の次にオモロイと思うやつ薬師寺と相談していた『事務所にはいりたいなぁ。やっぱりお笑いと言えば吉本だなぁ』と名古屋にも吉本がある事を調べ名古屋吉本に公衆電話で電話したらなんと一週間後に第11期のNSC生を募集している事だった。俺らは応募した。ネタを披露しての合否だったので早速ネタ作り確かその時のネタは生き別れた兄弟が再会するのだが弟が犯罪を犯していて実は再会した兄貴は警察官だったというネタだった。ボケツッコミじゃなくて両方ボケボケだから意味がわからない。最初､弟(薬師寺)がいていきなり兄貴を装っている警察官が来て(俺)､弟が『なんだお前は？』とすると警察官が『覚えてないのか俺はお前の生き別れた兄貴だよ。』弟の薬師寺が『ほんとの兄貴だったらあのウサギちゃんキック見せてよ！』俺はでたらめにダンスみたいのをして『ウサギちゃーーんキック』とそしたら弟はお兄ちゃんと抱き合う。その後俺が殺人の容疑で逮捕する。と弟の手に手錠をかけて終わりのそんなコントだった。今思えば薬師寺は外人の鼻をつけてパンチパーマのヅラを被っていたし俺は何故かタンクトップだった。審査員の放送作家はゲラゲラ笑っていたが今思うと違う意味で笑っていたとにもかくにもそのコントで見事合格。晴れて芸人の卵になったのだ。