★お願い

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★お願い

「んっ……はぁ……」  部屋に入るなり先輩をドアに押し付けて口を塞いだ。  戸惑ったような先輩の細い腰を片腕で抱き寄せて舌を伸ばす。  今、一緒に居る安心感。  だが、ここに戻ってくるまでに何度も先生の言葉が蘇って次第に我慢ができなくなった。  月曜になればまたしばらく先輩とは会えない。  なのに先生は毎日先輩と過ごすから……あんな先生には取られたくない、と。  とにかく耐えられなくて先輩を求める。 「なっ、う……あ、んっ」  驚いたような先輩が離れようとする度に離したくはなくて更に強く求めてしまった。  買ってきた荷物もアパートに着く前にコンビニに寄って買った弁当もそこら辺に落としたまま口腔を深く抉る。 「何?腹減り過ぎておかしくなったのか?」  息を乱しながら聞かれて、更に顎を掴んでその口を塞いだ。 「ちょ……待っ……」  シャツの下から手を入れてベルトに手をかけると、さすがに強い力で押し退けられる。 「落ち着け!」  はぁ、と深く息をする姿にまたゾクッとして手を伸ばした。  先輩の腕を引いて床に転がす。  上から伸し掛かってその首元に吸い付くと、先輩はスニーカーを履いたままの足をバタバタと動かした。 「何そんな急に盛ってんだ!」 「急にじゃないです!ずっとシたかった!」 「あのなぁ……」 「嫌、ですか?」 「だから、俺は基本ネコじゃねぇの」 「だったら抱いて下さいよ!」 「簡単に言うな」  バチンとほとんど容赦なく頭を叩かれてさすがに動きを止める。
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