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「ふぃっ!!あ、やっ!!」
そんなとこを舐められて、しかも、ためらいもなく舌先まで入り込んできてどうしたって逃げ腰になる。
それでも腰を枕で浮かされて脚を押さえられている俺はただ身体を跳ねさせて喘ぐことしかできなかった。
「タク……お前何でこんな柔らかい?」
顔を上げてちょっと睨むような先輩がこっちを見る。
怒っているような、悲しそうでもあるような……その顔。
だが、舌は離れても今度は指が縁をなぞってツプッと挿入ってきて俺は呻いた。
「ほら、ちょっと舐めただけでローションも使ってねぇのにすんなり挿入るってどういうことだよ?」
グチグチと音をさせて指が俺の中を抉る。
「あ"、んっ、待っ!!」
「待つ訳ねぇだろ?余裕で咥え込むとか……何?」
グッと指を奥まで挿れられてビクンと跳ねた。
答えようにもそんなの無理で、俺は異物感に耐えながら涙が滲む目を向ける。
「タク?答えねぇの?」
「あっ、やっ!あ、あぁっ!!んっ」
答えさせたいなら指を止めてくれればいいのに、容赦なく動かされて堪えきれない声が漏れるのみ。
「ちょっ!!」
さすがにその手首を掴んでグッと堪える。
「何だよ」
不安そうなその顔を見て、俺はゆっくり上半身を起こした。
先輩の指は咥え込んだまま、呻くのを堪えて手を伸ばす。
「あれから毎日自分で慣らしたんですよ。ちゃんと先輩とできるように。……抱いてもらえるように」
はぁ、と吐息を漏らすと、先輩は指を引き抜いて俺を抱き締めてきた。
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