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道枝「ここは流鶯街北部にある三軒茶屋の前ですよ」
?「流鶯街北部?」男はそう呟くと…不思議そうな顔をして考え事をし始める。
?「心の声(うーん?どうしたものか?此処が何処だかわからない…)」
?「心の声(そもそも流鶯街って何なんだ??日本じゃないよな?)」
?「心の声(よしっ!!?もう正直に話してみよう)」男はそう心の中で呟くと道枝に事の経緯を説明し始める。
道枝「なるほど?そういうことだったんですね?」
?「はいっそうなんですっ!!!?えっと?」
道枝「道枝です!!!?宜しくお願いします」
?「はぁ…二条達也です!!?宜しくお願いします」
二条達也「あっそうだ!!?道枝さん?この辺に何があるか?教えてくれませんか?」
道枝「良いですよっ(笑)!!?こんなところではなんです!!!歩きながら説明します。」そう言うと…道枝は…歩き始める。数分後…とある通りで止まった道枝は振り返ってこう話す。
道枝「二条さん?あそこに見えるのがこの街のシンボル…「白鸚堂」です」
道枝「今から約2500年前に建設された建物で…この流鶯街の12代目藩主「鷹司雪平」の代に建設された由緒ある建物です」
道枝「白鴎堂には…内界と外界を繋ぐ8つの通り道があって…その一つが現世へと続いているとされています」
二条達也「はぁ…現世へ?えっ!!?現世へって今言いました?」
道枝「はいっ!!!言いましたよ?どうかしましたか?」
二条達也「ちょっとちょっと待って下さいっ(汗)!!?そもそもこの世界は何なんですか?」
道枝「何とは…?」
二条達也「とぼけないで下さいっ!!!?」
道枝「あっははっごめんなさいっ(笑)!!!?」そう言うと…道枝はこの世界の成り立ちについて説明し始める。数十分後…話を聞いた二条は信じられないと言った顔をして…目をキョトンとさせる。
二条達也「本当…?なんですか?それ?じゃあ私は?」
道枝「あっははははっ(笑)!!?心配しないで下さいっ二条さんはまだ死んではいませんよ!!?」道枝がそう言った直後に何処からとも無く…1匹の猫が現れる。数秒後…辺りの空間が変わり…二条の意識が薄れていく。
二条が次に目覚めた時…そこはいつもと変わらない…マンションの天井だった。暫くの間二条は訳がわからないと言った様子で辺りを見渡しポツリと呟く。
二条達也「夢?だったのか?今のは…!!?」
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