第1話【魂の選定】

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二条達也「ふぁあ〜ねみぃ…!!!?」 ??「達也ぁ!!!?あんたんなとこで何してんのよ!!?」 二条達也「ん?何だ?りあか?どうしたんだよ?」 りあ「それはこっちの台詞よ!!?」そう言うと…りあは溜息をつきながら…窓を開ける。数秒後…講義室内にそっと風が吹き込んで来て…りあの髪がなびく。 それを合図とするように…二条も含めた数名の生徒の動きが静止して…謎の青年が何処からとも無く出現する。 ??「なるほど?ここは本来こうじゃなくちゃいけないんだね?」青年はそう言うと…顎に手を添えて考え込み始める。 一寸童子「ダンナぁ?何か困りごとですかい?」 ??「一寸童子?キミもそこにいたんだね?ごめん…気付かなかったよ!!!?」 一寸童子「まぁダンナが…気付かねぇのも無理はねぇさ?何せ今のあっしはこの通りクマのぬいぐるみですからね?」 一寸童子「それより何か困りごとですかい?」 ??「いや…大した事じゃないんだ!!?」青年はそんなことを言いながら…自身の周囲に浮遊する…複数枚の少し大きめの写真の様な物を見ながら…とある書物に何かを書き込んでいく。 ??「よしっこれでよしっと!!!?」そう言うと…青年は書物を閉じて…フゥーっと息を吐く。数秒後…バチっバチっという音と共に…写真の中の風景が変化していき…それに伴い…周囲の人間の配置が変化していく。 東條の席に関本という人間が座り…奥平の席に西内という少女が座った。そして…青年はそのまま…二条の隣の席に座る。 ??「一寸童子?今回のキミの役目は観測者かい?」 一寸童子「ちょっとちげぇかもしれねぇでやすかね?」 一寸童子「ただ大筋は合ってやすっ!!!?」 ??「意味深な言い方だね?」青年はそう言うと…不思議そうな顔をしながら目を細める。 一寸童子「まぁ…見ててくだせぇ!!!?今回もきっと良いものが見れますぜ!!?」
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