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数分後…ガチャっという音と共に講義室のドアが開き…1人の男が入ってきた。彼は二条が通う大学の講師で名を「篠田濱寅」と言った。
篠田「はぁーいお前ら無駄口はそこまでにして席に付けっ!!!?」
篠田「今日は前回の続きから始める。27ページを開いて!!!?」
篠田の姿を見た早苗はバツが悪そうな顔をして…渋々ページを開く。その様子を同級生の春原がくすくす笑いながら見ており…笑い声をあげるのを我慢していた。
数時間後…午前中の講義が終わり…昼ご飯の時間になっていた。二条はというと…大学の食堂でAセットを購入し…のんびり寛いでいた。
大学生になっても…二条に友達は居なく…いつも決まって角側の席で1人で食事を摂っている。そんな彼は…大学のハモネプサークルに所属し…こっそりフリーライターとしても活動している。
二条には前世の記憶が存在している影響で…現世では何も練習したこともないのに…ギターの弾き方を知っている。と言っても彼のギター技術は初心者に毛が生えたレベルでYouTuberのすみはねより少し下のクラスである。
基本的に彼はピックを使う事がなく…ベーシストの様な指さばきでギターを弾く。これも彼が前世でもがいた副産物であり…今となっては使う事もない技術である。観測者の1人である…「屍神羅」のメロは二条の魂に記録されたプロフィールを見ながら呟く。
メロ「なるほどねぇ?使わない技術か…?恐らくそれだけが彼が唯一得た前世から引き継いだスキルなのだろう?」メロはそう呟くと…コーヒをひとくち口に含んでフッと息を吐く。
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