第1話【魂の選定】

18/28
前へ
/29ページ
次へ
不意に窓を見遣ると…一匹のネコがこちらを見つめているのがわかり…二条は少し顔を綻ばせる。 昼食を食べ終えた…二条は大学にあるひとけのないベンチで腰を下ろすと1人でそこに佇んでいた。 その時だったそんな二条を見兼ねた1人の女生徒が声をかける。 ??「二条くんっ!!!?ねぇ?いつもそんなところで何してるの?」 二条達也「別に…?何もしてないよ!!!ただここでこうして自然を眺めているだけさ!!?」 二条達也「えっと?というか?キミ?誰!?」 ??「ごめんっ(汗)!!!?初めましてだったね?私は雪平!!?雪平渚!!!?こう見えても君の1つ先輩なんだぞ(笑)っ!!!?」 二条達也「はぁ…宜しくお願い致します!!!?先輩!!!?じゃあ俺はコレでっ!!?」そう言うと…二条は立ち上がりその場を立ち去ろうとする。 雪平「ちょちょちょっ!!!?ちょっと待ってよ二条くん?君?グリークラブに興味ない?」 二条達也「グリークラブ?」 雪平「うんっ!!!?この前…私がいつも楽器を買ってる店でたまたま二条くんを見かけたんだ!!!?その時キミ…ギターを見ながら何か寂しそうな顔してたよね?」 二条達也「別に…!!?寂しそうな顔なんかしてませんよっ!!!?」 雪平「うそっ絶対してたよ!!!?私にはわかるっ!!?君?ギターを弾いた事あるよね?」 二条達也「っ…!!!!?なな何言ってんの?あんた?ある訳ねぇじゃん?馬鹿なの?」 雪平「本当かなぁ?私の目は誤魔化せないぞ!!?」 二条達也「ばかっんなもん俺に弾ける訳ねぇじゃん!!!?」二条はそう言うと…少しバツが悪そうな顔をする。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3770人が本棚に入れています
本棚に追加