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道端「ふーんそうなんだっ!!!?」道端はそう言うと…不思議そうな顔をして二条を見詰める。
二条達也「うんっ!!?そういう道端はどうしたんだよ?」
道端「あたし?私はね?ちょっと買い物に来たんだっ(汗)!!!!?」
二条達也「買い物?」二条はそう聞き返すと不思議そうな顔をして…道端を見詰める。数秒後…道端は「うんっ」と優しく頷いて答える。
それを聞いた二条は少し安堵した顔で「そっかっ?」と答えるとその場を後にして行った。何てことない…瞬間だったけど…沈みかけの船に乗船していた二条の心には優しく響いた。
努力を続けても…どーにもならない事があると気付いたのは…いつだったか分からない。小学校の頃か?中学生の頃か?きっと…二条はいつしか…頑張ることを諦めて…過ごしてきたのだろう…。
やっても無駄だ。夢は叶わない。わかってる筈なのに…心の何処かで諦めきれない自分が居て誰にも知られる事のない歌を自分を育ててくれたクソみたい男のために作った。
生きるために必死で嘘つきなあの男の背中から教わった事は…生きる為には綺麗事だけでは「生きてはゆけない」という「現実」だけだ。
そして生きる為に汗まみれになって生きる為だけにズル賢かったあの男は…何を残してくれたのだろう…?二条はそんなことを考えるとふと手元にあったスマホを開いてメモ帳をジッと見詰める。
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