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ごろ、ごろ、ごろ。
こんなところに書き込んだって意味はないのかもしれないけど、本当に困ってるから助けてほしい。
大学で、オカルトを研究するサークルに所属している者だ。
サークル活動の一環で、とある村を訪れて、現在も滞在している真っ最中なんだけども。その村で、とんでもないことが起きている。しかも原因がまったくわからない。
なんでもいい。今から経緯を投下していくから、気になることがあるって人がいたらツッコミを入れてくれ。答えられる質問には全部答えるから。
今回俺達のサークルでは原点回帰ということで、現代まで残る因習とか、田舎の村の怪談みたいな話を調べてみようってことになった。
が、令和の世にまで残る因習なんてそうそうあるもんじゃない。
ちょっとした怪談くらいはあるかもしれないけど、レポートが書けるほどのものなんてそうそう見つからないんだろうなあ、とタカをくくってた。一応やばい怪談があるっぽい?みたいな噂のあるところを絞ってはみたんだけど、全然期待していなかったというか。
だから俺と、友人のAとB。三人で一緒だったんだけど、はっきり言ってちょっとした観光くらいの気分だったんだ。
三人ともハイキングとか山登りとか大好きだったしな。
やばい怪談目当てで来たってのに、村の人たちは俺達に親切だった。民宿で出して貰ったキノコ料理もすっげー美味しかったしな。
ただ一つだけ、忠告されたことがあるんだ。
「この村で、道に落ちている卵を見つけたら近づかない方がええぞ」
道に卵が落ちてるってどういう状況だよ、と俺達は笑ってた。
そう、この時は。
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