桜が嫌い

4月のはじめになり、学校の近くの公園に桜の木が真ピンクに。みんなが嬉しそうに桜を見上げる中、私だけは思わず顔をしかめてしまいます。

なぜかって？それは私が、桜の花粉症に悩まされているからなんです。

春になると、桜の花が舞って空気がいっぱいになります。それを見るだけでくしゃみが止まらず、目がかゆくなってしまうんです。それに鼻水が止まらなくて、学校に行くのも嫌になることがあります。

ある日、学校の先生が「みんなで公園にピクニックに行こう！」と言い出しやがりました。みんなが大喜びしている中、私だけはちょっと心配でした。

公園に着くと、桜の木がたくさん咲いていました。みんなは歓声をあげて花見を始めました。でも、私はくしゃみを我慢しながら、顔を手で覆っていました。

「エミ、どうしたの？」友達のリカが声をかけてくれました。

「うーん、花粉症がひどくて…」と私は小さく答えました。

リカたちは私を心配そうに見つめてくれました。「じゃあ、桜の近くに行かずに違うところで遊ぼうよ！」とリカが提案してくれました。