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これは、とある一族に伝わっている昔話
遠い遠い昔あるところにとても力の強い人妖がおりました。
その人妖は力の強さゆえ仲間の妖怪からも恐れられておりました。
そんな時ある痩せこけた少年がその人妖に駆け寄ってきて言いました。
「ねえ、お姉さん。一緒に遊ぼう」
彼はある国の皇子でしたが、母の身分が低いため追い出されてしまったのです
彼女は同族でさえも近づいてこない自分に近づいてくる彼に興味を持ちました
「いいぞ、ほれ、一緒に遊んでやろう。」
彼女は彼と一緒に過ごしているうちに彼に愛着が湧くようになりました。
彼女は、彼にもっと良い暮らしをさせてやりたいと思いました。
彼女は、彼以外の皇子を病気に見せかけすべて殺してしまいました。
後継者がいなくて困った皇帝は彼の存在を思い出し、迎えに行きました。
彼の母親はすでに死んでしまっていましたが彼は城へ行くこととなりました。
それからも彼女は、彼のところへ遊びに通いました。
時が経ち、彼は結婚し皇帝となりました。
彼と妻との間にできた子も彼女に良く懐きました。
彼女は彼の一族を庇護する事に決めました。
そして、ある時彼の子孫の殆どが毒殺されてしまいました。
犯人は、当時の皇后でした。彼女は皇后の一族を滅ぼすと誓いました。
彼女は、それから活動をはじめました。
皇后の一族は色々な王族に散らばっていました。
彼女は相手の望むままの姿に变化し骨抜きにして国庫を喰いつぶす。
そうして、彼女は国を潰してゆきました。
これは、遠い遠い昔の本当かどうかもわからない御伽噺
優しい庇護者が、冷酷な復讐者となった訳
そうそう、この話が伝わっている一族は病気にかかったことがないとか。
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