じゅう!!

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じゅう!!

※勢いつけすぎちゃったのかなんか最近スランプ気味です()  ↓つまり下手ってことです        ーーー  「ヤバぁい。放課後になっちゃったぁ・・・!」 『今日から放課後は僕と一緒に勉強会をしましょう』 朝の福地君の言葉のせいで、今日の授業ぜっんぜん集中できなかった・・・ (勉強会はどこでやるんだろ? まさか福地君の家・・・!?) とか (福地君と勉強会ってことは、密着するよね。心の準備が!!) とか乙女なこと考えてたらいつの間にか夕方になってたの♡ 「清水さ~ん。また変なこと考えてるんですか。ほら、勉強会しますよ」 鞄を持ち早足で歩く福地君。 (レディーファースト的な思いやり無いのかよ) 「変なことなんてぇ考えてないしぃ~」 恋愛妄想だよ。変なことではない。 反論しながら福地の背中を追いかけるのだった。        ーーー  「福地くぅん、自習室はいっこ下だよぉ・・・?」 そんな私の言葉を無視してどんどんと上に上がる福地君。 「自習室でなんて勉強しませんよ。人多いし、すぐに席取られるし・・・」 そして教室がある最上階?の四階まで上がっている。 もしかしたらこれって・・・ (屋上で勉強会するんじゃな~い!?) みるく考えの学校での恋愛スポットでは第一位の! 告白で有名なとこ!! 福地、お前勉強のついでに私に告白するのか・・・ わかる、確かに私って可愛いし性格いいし面白いもんね♡ でもなぁ~ まだそういうのはちょっと遠慮しとくかな。モテ期中にして欲しいんだよね♡♡ 今はそういう時期じゃないっていうか・・・  「着きましたよ」 「ごめんねぇ福地君思いは嬉しんだけどぉ気持ちは考えとkーーえっ」 そこは屋上の一歩手前。近くには掃除ロッカーと物置みたいになってる机と椅子達。それぞれちょうど3つずつある。 「まさかのだと思ってました~? 頭大丈夫ですか??」 「・・・いやぁ普通ここまで来たらぁ屋上一択でしょぉ」 扉を開けようとしたけど・・・ (開かない、だと!?) 少女漫画では開いてたぞ!? 「屋上なんてデメリットしかないじゃないですか」 「雨降ったらどうするの?」 「 風強いから紙が飛ぶかもしれない」 「あと開いてる訳ないでしょ。先生に鍵を貰ってからじゃないと」 「しかもそのためにわざわざ職員室行くの面倒くさいし」 あ~はいはい。ごめんよ。 「これから勉強会ではそこにある机と椅子を使って勉強しますから」 あぁ、3つずつあるやつね。        ーーー  机と椅子をセットしたところで、早速勉強会が始まった。 「大体書き問題が出来れば他はイケるはずですよ」 福地君が指差したところは問五の (1) 。 「問一からじゃないのぉ?」 「さっき言いましたよ。書き問題が出来れば他の問題もまぁイケます。なので書き問題を先にマスターしようってことです」 問五は・・・日本語を英語で書きなさい、か。 (1) お金は生きるのに必要です 「う~ん・・・」 授業でやったらしいけど・・・ 「全くわからぁん」 「英語はほぼ覚えるしかないです。暗記ゲーですよ。文法なんて形があるんですから」 暗記ゲーと言われてもねぇ。 「やる気が出ないよぉ」 ハァ とため息をつく福地君。  「それなら今日はやる気の出し方について語ります、メモ必要ならどうぞ」 (↓ こっから長いので次の『ーーー』までスクロールおけです!!) よし、英語はサボれた・・・じゃなくて、メモの用意しなきゃ!!  「まず最初に言いますけど努力は必要。どんなことでもやる回数を増やせばできます。誰だって」 「ちなみに、努力してる人も努力できない人も机に向かうことは出来ますよね? だけど続かないからモチベとかも上がらないんです」 「じゃあ、なんで続かないのか? それは勉強に対して を持ってるから」 確かに。「勉強嫌だ~」って思いながら仕方なくやってるわ。 「逆にゲームは『クリア出来る!』とわかっているから面白い。攻略を見れば誰だって先に進める」 「勉強も同じ。『嫌』っていう感情を 捨てる しかないんです」 「でも勉強はいつもやってるゲームより相当のクソゲーだと思う。だから 復習を何回もしたり 優先順位を決めたり ・・・スマホとかは親に預けたらどうですか?」  「それじゃあ英語に戻って問五の (1) 。この問題が敵だとして、私達がプレイヤーだとします。でも今の力じゃ問題()は倒せない。そしたら剣や盾など攻撃アイテムなどを使いますね? そのアイテムを私達は 『文法』 と呼びます」 「今回使うアイテム(文法)」 あっ 聞いたことあるかも!! 「めっちゃ覚えるのがあるやつだよねぇ!?」 動名詞ってことは・・・ing? 「動名詞の構文は 『前置詞+動名詞』 。この前置詞とその意味を覚えるのが大変だと思うんです。」 「それはやっぱり復習しかないと僕は感じます。一日で覚えても、次の日になると忘れてるんで」 「で、この問題を言い換えると『お金は生きるに必要です』となってーー」 「もしかしてぇ for ~ ing!?」 for は ~のためだったよ!! (ちなみに(1)正解は Money is necessary for living. ) 「おぉ正解。そして・・・」 すごい!! 福地君、教えるの上手だ! これは問五、全部イケるかもしれない。        ーーー  キーンコーンカーンコーン 「もうすぐ五時か・・・」 あれから一時間。よく勉強出来たわ、私。 「清水さん、やれば出来るじゃないですか。この調子だと100点、イケるかもですよ?」 「えっ そうかなぁ~♡」 イケメンに言われると、照れる。 「とにかくぅ毎日頑張ってみるねっ!」 「・・・おぉ、その意義だ」 あれ? 下から声が聞こえたようなーー 「あ、会長!!」 福地君が身を乗り出す。 「こんなとこでどうしたんですか?」 「いや、ちょっと忘れ物を取りに」 見てみると先輩の服装が、制服じゃなかった。 「先輩ってバレー部なんですかぁ?」 「あぁ、よくわかったな」 会長背高いもんね。セッターとか(予想だから!違ったらごめん)? 「とにかく、次のテストで100点目指すんだろ?」 「え。聞いてたーー」 「応援、してるぞ。頑張れよ」 キュン 会長の額に汗が流れる。 (イケメンがスマイルしたら、瀕死になっちゃうでしょ!!) 「じゃあな」 急いで階段を駆け下りる会長。 「・・・ッ」 福地君、会長を睨みつけてた・・・? ちょっと、怖いよ・・・? 「福地くぅん、かーえろっ♡」 「は、はい」 挙動不審は相変わらず変わらないのね。
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