マルベリー

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マルベリー

私は彼女を大好きだし彼女は私を大好きだ と彼女の次の一言を聞くまではずっとそう思っていた 「私!遂に念願の!彼氏が出来ました!!」 と 私は状況の理解が追いつかないながらも 「ほんとに?!おめでとう!」 と思ってもいないことを口にしていた なんだろうか…嬉しいはずなのに 私がこのモヤモヤの正体に気づくのはそう遅くはなかった それから数日後彼女を家に招きマルベリーで作ったお菓子を彼女に振舞った 彼女は 「美味しいね!さすが○○!」 といつもの万遍の笑みで言ってくる 「ふぅ…お腹…いっぱi」 その言葉を言い切る前に彼女は眠りについてしまった 酷いなぁ私も一緒に寝るつもりだったのに そう思いながらマルベリーで作られたお菓子が入っていた空の皿を横目にみて先に寝てしまったことを納得した もう…しょうがないなぁ 私は寝ている彼女の隣にすわり手に持っていた包丁を自分に向けそのまま勢いよく突き刺して眠りについた マルベリーの花言葉は 「彼女の全てが好き」 それと… 「…共に死のう」
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