第1話「ついにやったか」

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第1話「ついにやったか」

 ついにやったか──クラス中の心の声が聞こえてくるようだった。  責めるわけでもない。なじるわけでもない。ただただ冷たく、憐れむような視線。四方八方から突き刺さる針の中心で、牟児津(むじつ)はただ震えていた。
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