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どうせ終電逃した友人Y君だろう、、
Y君って誰だろ…
まぁ、だいたい小野田か中原か大林だろう、
大学の友人はほっといて
睡魔に身を預けようとすると
もう一度無慈悲に音が響く
『ピーンポーン』
シンとした部屋に鈍い音が鳴る。
誰かの心の中の苛立ちの音だろう、
音がなるくらいイラッとしたのだ、きっと!
決して物にあたったわけではない。
しょうがなくドアを開けてやる。
顔を見た瞬間ドアを勢いよく閉める。
見間違いかな?
確認のためもう一度、
今度はさっきよりもゆっくりと、
ドアを開けてみる。
そこから覗き見えた顔はおよそ20年間見続け、
もう見飽きた顔だった。
「は?俺?」
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