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「ヒッ!!?」
マスクを取った彼の顔を見て、私は、小さな悲鳴を漏らした。
彼の口は大きく裂け、中にはギザギザした鮫のような歯が並んでいた。
身動きも取れず、口許に釘付けになっていると、それがガバッと開き、私の頭を飲み込んだ。
バキッバキッ。ボリボリ。クッチャクッチャ······
「やっぱり。ここで食べる肉は、最高に旨いなぁ。」
怪物は、長い舌を唇のまわりに這わせ、付いた血を舐めとると、ニヤリと笑った。
END
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