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私は時がたつのも忘れて布団に突っ伏していた。
お風呂にも入っていない。
化粧も落としていない。
せめてもの救いは、進一君が直接家に来るのではなく、電話で済ませてくれる事だ。こんなに汚れ切った顔を進一君には見られたくない。
泣きすぎて頭が痛くなって、頭の中が空っぽになっていた時、不意打ちを掛けるかのように突然スマホが鳴った。
進一君からの電話だ。
私は深呼吸して心を落ち着かせ、ゆっくりとスマホをタップした。
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