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時のたつのを忘れていた。油断していた。
進一君の狙いはこれだったの?
私は堪えきれなくなって思いの全てを口にしてしまった。
もう嘘は付けない。
「嫌だよ!別れたくないよ!今も大好きだよ!ずっとずっと大好きだよ!お願い、私のそばにいて!私を助けて!苦しいの!痛いの!悲しいの!」
途中から支離滅裂になって、自分でも何を言ったのか忘れてしまったけれど、進一君はそんな私の叫びをずっと聞いてくれていた。そして最後に言ってくれたんだ。
「一生、妙香だけを愛してるよ」
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