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「大和、聞いてくれよぉ」
「おう、どうした、泣きそうな声じゃねえか」
僕はさっきまでの妙香とのやり取りをありのままに大和に伝えた。大和がいてくれて本当に良かったと今更ながら思う。
「因みに筒井、今日が何の日か知ってっか?」
「え?何の日って、別に記念日でもないし‥‥‥あ!」
「ま、そういう事だ。可能性でしかないけどな」
「ありがとう大和。僕、もう一度妙香に連絡取ってみる」
急いで電話を切ろうとした僕に大和は一言こうアドバイスをくれた。
「今日が終わる直前に電話してみな。千国は嘘が付けない奴だから本音が聞けるだろうよ」
そして僕は妙香に電話した。
四月一日が終わる一分前に。
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