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「なんだよそれ。お前はそれを本気で信じてんのか?」
僕は大きく頷いた。
きっと来世でも妙香に会える。だから僕はこの一生も、そして来世でも妙香を愛し続ける。
「で、来世で再会したら階段で振り向きざまに『君の縄?』とでもいうんか?」
「なんだよそれ」
「いや、すれ違いざまにお互いが手にした縄を落としながらさ」
「‥‥‥その話、まだ続くのか?」
そんな談笑を続けながらも本当はそんな約束もしているさと心でつぶやいた。
来世で出会えたら、こう言うんだってお互いに決めている言葉がある。
『また会えたね』
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