宣告

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 私には筒井進一(つついしんいち)という彼がいる。  新入社員歓迎会の日の事だった。 「ずっと好きでした。今度の休みの日にお食事でもどうですか」  オドオドしながらそう言った彼が余りにも可愛くて、私は二つ返事でその誘いを受けた。  お酒の席ではあったし、私も少し酔いが回っていたという事もあったかもしれない。でも進一君は下戸でお酒は一切口にしていなかった。だからその言葉を信じられたんだと思う。  私も進一君の事は知っていた。ただ、高校の時の一つ上の先輩という認識でしかなかったけれど。
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