きみとの約束

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桜の季節は 残念ながら 終わってしまったよ 私が寝込んで 約束守れなかった事 気にしてないって 君は いってくれたけど 私はずっと気にしてた 窓から見える海は 夏の陽射しがきらきらと 白く眩しくて 陽に焼けた君の肌は うらやましいぐらい 健康的だったね 来年の春こそは 一緒に見ようって いってくれたこと 本当はすごく嬉しかった けどね 私の時間は限りなく短くて 約束 守れるかなぁて うっかり呟いたら くしゃくしゃな顔になって 君は怒ってくれたよね 会えない日々が続いて 夏の蒼はすっかり、秋の紅に染って 冬の白が(そそ)いで春に薄紅色を降らせる 君はもう私のいない世界で生きているのかな なのに 突然 朝早くに潮の匂いがして、 君が来たことがわかったよ 目の前に散らばった海の桜 あまりに大量で ぽろぽろ ポロポロ ベッドからこぼれたのは 私の泪か花びらだったのか 嬉しくて 嬉しくて―― 本当の春の桜を見たいと思ったの  
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