#17「恐ろしい量…!」

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#17「恐ろしい量…!」

再生し終えたスマホを見て固まっていた引子は突然スマホを放り投げた。 「なんでそこで止まるかなー!もう…どういうこと!?肝心の戻り方聞けてないんだけど!てか…。」 (最後…急に倒れた?) ふらつくルベウスの姿を思い出し、疑問を明確にする。 (そういえば突発的に変わるって言ってたな…。今の映像がそうなのかな、だとするとあの後に私に戻った…ってこと?) 混乱しながらも何となく結論づけた引子は、ふと周りを見渡した時に物だらけの部屋が綺麗になっていることに今更気がついた。 「え、やばい、ここにあった本は!?服は!?どこいったんだよ!!」 慌てて部屋を見渡し、棚や玄関、キッチンを探るが何処にも見当たらない。 「あいつ…勝手に捨てやがったのかよ!ふざけんな!!」 玄関の扉に貼り付けられた付箋が、怒り心頭な引子の目に止まった。 「何これ…。」 部屋汚すぎるだろ。 片付けといたからな。 布団入ってるとこの下に あるからな。たまには断捨離しとけ。 ルベウス 「あいつ…。」 落ち着いてきた引子はメモを見つめる。 「よく見ると字、かわいいんだな…。」 呟いた後布団の棚を開けると、下の段から袋がなだれ込んできた。 「うわぁぁ!何これ!?こんなにあったっけ!?」 外から吹いてきた風が窓を強く揺らした。
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