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後編
並木は優しく包むように行友を抱いた。
広い肩幅と長い腕は十分に行友を包む事ができ、行友も精一杯小柄な体で並木を包み返した。
「ああ...先輩、温かい...。それにいい香りです。このままずっとこうしてたい...」
「そうはいかないよ?」
「!?」
腕をほどいて行友の顔を見つめると、今度は並木から行友の唇へ重なった。
行友の遠慮がちなキスとは違い、機敏で力強く、鋭い舌使いだった。
んっ......ジュルルッ......はぁ......
んはっ......ん!
「はぁ...はぁ...先輩......」
並木はワイシャツとインナーシャツを素早く丁寧に脱がせると、唇から首筋、胸元へと舌を這わせた。
「ああぁっ!」
ビーズのように小さな乳首も、唇で挟んで吸い込むように舐め上げ、緊張を解きほぐすように、舌で愛撫した。
「あっ、先輩...声...が出ちゃいます!んっ!だめっ......」
行友は自分の声が漏れないよう必死に手で口を押さえたが、快感には逆らえなかった。こんな体験は初めての上に、そもそもここは会議室だ。
とてつもないスリルと恐怖と興奮が拮抗して、頭がおかしくなりそうだった。
「了解。」
並木はそう言うとポケットからハンカチを取り出し、三つ折りに畳んで行友に咥えさせた。
声が漏れないと分かると、並木は再び容赦なく行友を攻めた。
はぁ...はぁ......
ジュルル........
並木のハンカチはローズ系の甘い香りがして、体温が残っている。
つい今まで、並木の締まった臀部のポケットにしまわれていたと思うと、さらに興奮が高まり、一段と強い快感が押し寄せてきた。
「んんっ!!」
乳首はすっかり感度が高まり、熱く膨らんでいた。
「ヤバいな、ココ...。」
「!?」
並木はもう一か所膨らんでいる行友の股間に手を添え、下からめくるようにさすった。
「あっ!」
「ここも何とかしないとな。」
並木は行友のスーツと下着を足元まで下ろした。
これから何をされるのか分からない不安な目をしながらも、興奮には勝てない素直な体の動きが可愛らしかった。
並木は優しく微笑みながら、じっと行友の体を見つめた。
恥ずかしそうな目をしながらも、ぺニスはすっかり硬くなりカーブを描いて天井を指している。そして、ビクッビクッと脈に合わせて波打っていた。
「さてと...」
ジュル...。
並木は唇をペロリと舐めてから行友のぺニスを咥えた。
そして、ぺニスの先端を口の中で十分に湿らせてから、一気に上下に滑らせた。
「ああああっ!!」
...グパッ!...グプッ!……
快感に溺れつつ並木を見ると、いつもの仕事をする時の真剣な表情だった。
しかし、こんな風に上から見下ろすのは初めてで、乱れた前髪と上目遣いをしながら、“僕のぺニスが並木先輩の口の中に含まれている”と思うと、今すぐに絶頂を迎えてしまいそうだった。
「あっ!あっ!先輩..イきそうです!!」
並木は動きを止めて焦らすように言った。
「まだイかせない。」
並木は行友のスーツと靴を完全に脱がせると、片脚をグイッと持ち上げた。
「!!?」
それまで隠れていた行友の恥部が、蛍光灯の光に照らされて姿を現した。
まだぺニスの快感の余韻が残っているので、アナルがぺニスの脈に合わせてキュッ、キュッと締まる動きをしている。
「先輩、恥ずかしいです...」
「もう辞めるか?」
「?!そんなんじゃないです!!ただ恥ずかしくて...ちょっと怖いだけです...」
「続けたいんだな?大丈夫、優しく教えてやるよ。」
並木はポケットからハンドクリームを取り出した。
そして行友の両脚を持ち上げて恥部の全てが見えるようにすると、アナルにクリームを塗り、優しく人差し指でなぞり始めた。
「あ、先輩っ......!!」
並木の手はいつも綺麗ですべすべしているのを知っていた。
そんな綺麗な手が、一番見られたくない部分を触っている。
行友のアナルは次第に熱を帯びて柔らかくなった。
クプッ...
並木の指が中へと進んでいく。
「ああああっ!!」
経験した事の無い感覚だった。“痛い”とも違う。体の力が抜けるようだ。
さらに指は奥へと進み、行友の中の敏感な部分へ辿り着いた。
はぁ...はぁ...。
「力抜いて。」
並木はもう一度行友にハンカチを咥えさせると、指の第1関節を持ち上げるように動かし始めた。
「んはぁっ!!...ああっ!」
圧迫感と同時に力が抜けるような感じがして、反射的に体がビクンッと仰け反った。力は抜けるのだが、相反するように、どこか一点に感覚が集中して何かが溢れ出そうだった。
「あっ......!先輩...なんか...出そう!...うっ!」
「いいじゃん。それでいいんだよ。」
「だめぇえ!」
行友のぺニスの先から、無色透明の何かが滲み出てきた。
「いい感じ。もうすぐだな。」
「はぁ...はぁ......んくっ...はぁ......」
ヌプッ!
「あっ!!?」
並木は唐突に指を抜くと尋ねた。
「気持ち良くて、もうイキたいだろう?」
「はぁ.....はぁ...はい...。」
行友はイキたくてたまらなかった。
「指じゃなくて......先輩のでイキたいです...イかせてください。」
「わかった。立って、ここに手をついて。」
行友は言われるがままにテーブルに両手をついた。
そして自ら差し出すように、腰を反らせた。
硬くはち切れそうな並木のぺニスが行友の中へと入って行く。
クプッ……ズッ!……ズズッ……
「ああああっ!!入ってる......!」
「ああ.....締まってる......くっ、気持ちいい……」
「あっ......僕の中...いっぱい!……」
「動くぞ?」
「...はい......」
グチュッ......パン!...パン!...キュプッ!……
「あっ!あっ!…んあっ!……」
熱い波が何度も押し寄せて来る。
行友は快楽に溺れながら並木の熱に応えるように腰を動かし、中ではぺニスを締め付けた。
……どれくらいの時間が経っただろうか。
全身の肌が汗で湿り、間もなく絶頂を迎えそうだ。
「ああっ!...先輩!僕、イきたい……!!」
「俺も!!」
「僕の中に!!」
「!!」
並木はとっさに行友のペニスを扱き、絶頂の波にタイミングを合わせながらフィニッシュを迎えた。
「ああああっ!!!」
「はっ……!」
ドクッ!…ドクッ!……
行友の中に大量の精液が注がれ、行友もテーブル、床へと、白い精液をたっぷり撒き散らした。
お互いに脚がガクガクして、すぐには立てそうもなかった。
はぁ……はぁ……。
「先輩…すごい……も、立てない……」
「……満たされたか?空虚感はもうない?」
「はいっ……もう大丈夫だと思います。お腹は空きましたが...」
「それじゃ、もう教えることは無いな。」
「そんな事ないです!まだまだ色々と教えて欲しいです。こんな所じゃなくて、もっと別の場所でも……」
「おい!笑」
「とりあえず、今はお腹も満たしたいです。」
「ランチ行くか?」
「はい!」
「その前に掃除と片付けだな…。」
「はい……。」
ー翌日ー
「先輩おはようございます!」
「おはよう。元気そうじゃん。」
「はい、お陰様で!」
「良かった。でも、急に頑張り過ぎるなよ?」
「はい、心得てます。それに、困った事があったらまた相談しますから!」
「おいおい、まずは主任に相談だろ?」
「もちろんですよ!仕事は主任に相談します。その他のことは、先輩に...。これからは僕が先に会議室Aを押さえますから、1on1お願いします!」
「調子に乗るなよ?笑」
―END―
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