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プロローグ
白いカーテンに光が反射する。
人気のない、生活感の少ない部屋には風が吹いて、
机の上に置いてあった一冊のノートが捲れた。
静かに風に巻かれるページの音はどこか懐かしく響いて、
誰に届くこともないまま一番最初のページを開く。
鳥の囀りが微かに聞こえ、雨上がりの匂いが部屋の中を踊る。
空を泳いだような凛とした朝に目が眩んでしまいそうだ。
机も、窓も、カーテンも、壁も全部白くて綺麗な部屋に置かれた
ノートにはこの部屋の持ち主であろうひとりぼっちノ遺書が綴られていた。
背景、これを読んでいる誰かへ。
ひとりぼっちの僕から送ります。
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