ツイ主とやり取りが止まらない

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先輩が途中でお酒をやめたおかげで、酒に呑まれる前に帰宅させたあと、帰りの電車でツイートする。 【先輩カッコ良すぎて、危うく抱きしめそうになった。 明日もおはようございますって言えるのが待ち遠しいな。】 窓の外は月明かりに照らされた街の中を駆け抜ける景色。 窓は明るくて、時折電気が消える瞬間を見ると街が生きていることを思い出させる。 今日は配信せずに、この心地よい気持ちで眠りたいな。 程よい揺れに身を任せていると、ツイートにコメントが付く。 [@隠れビッチと言えない係長] 【良い飲み会になったんですね。良かったです】 この人は僕の味方でいてくれるのだと、酔いが覚めた頭で思った。 先輩を悪く言ったつもりじゃなくて、きっと僕の気持ちに寄り添うつもりだったのだろう。 【[@隠れビッチと言えない係長]さん、ありがとうございます。 苦手な人でしたが、話を聞いていくとやっぱ勉強になることも多くて、リスペクトできるところはしていきたいです。 隠れビッチと言えない係長さんは、苦手な人いますか?】 気分が良くていろんな人にメッセージを返した延長で何となくそう返した。 数分も経たずに返信が返ってくる。 [@隠れビッチと言えない係長] 【前向きでいい事ですね。 私にも苦手な先輩や上司がいます。それでも上にのし上がっていった実力があるのだと思うようにしていますが、リスペクトしたいとは思ったことがなかったので、イツキきゅんを見習いたいです。】 そっか。 リスペクトってみんながしてるわけじゃないのか。 自分の良さを見つけられた気がして少し嬉しくなる。 先輩と釣り合うためにはまず、自分のスペックを上げて僕が居なきゃだめ!ってくらいになろう。 「好きが溢れないように、部下として頑張ろ」 恋が盲目なのは分かってる。 だから、しっかり先輩を見て判断していこう。 例え先輩の恋愛対象じゃないとしても、先輩と肩を並べられるくらいに、カッコイイ男になりたい。 新しい目標が出来た気持ちを胸に、夜が更けた最寄り駅に降りて、深夜の街に飛び出した。
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