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高嶺の花とは縁遠い、私はとても×××なんですっ!
新城 憂里今年で28歳になるのですが、皆さんはこんな経験ありますか?
1.カラダ目的の男が寄ってくる。
2.恋愛よりも性欲解消で口説いてくる。
3.見た目とギャップがありすぎて恋愛に臆病になる。
4.推し活が忙しくて恋愛をしてなくても幸せである。
5.えっちな気持ちを曝け出せる相手がいない。
私はこの全部のおかげで、恋愛が出来ず未だ処女です。
28歳まで拗らせてきたのが祟ったのでしょうか。
深夜0時を回った秒針の音が簡素な部屋に響く中、息を殺すように、興奮を抑えながらも気持ちよさに声を噛み殺している男が、私のパンツを握ってシコシコと自身の反り上がった熱杭を慰めている。
深い海のような色をしたサラサラとした髪は清潔感があり、スフェーンのようなホログラムのように揺らぐ瞳は甘く潤んで熱を帯びている。
「はっ、はっ、ぅっん、、、せんぱいっ」
甘く静かに囁くような声は独り言だった。
猫撫で声のようにとても甘い声で、男は右手に握られた私のパンツで恍惚としている。
なんでこんなことになっているのか。
まずは記憶を遡ってみよう。
会社での飲み会に参加したのだ。
あぁそうだ、上司に「たまには君もお酒を飲んで楽しめ」と強要され、何杯か仰いでそのままグロッキーになったのだ。
会社の同僚たちのいやらしい目つきに負けない気持ちでいたのに、私はすっかりお酒に呑まれてしまい、気がついたら後輩の五木 藍杝におんぶされていた。
後輩におんぶされてしまう恥ずかしさと、先輩らしからぬ醜態をどうにか挽回したい!
そう思って、後輩を家に上げた。
1DKの部屋は、女子らしい雑貨はほとんど飾らず、家具は全て白とグレーで統一させた。
とにかく清潔命と言わんばかりに、見渡す限りはシンプルでいて洗練されている。
それでも唯一、私のモノで洗練されていないのが“下着”だった。
見た目は清楚でいて、綺麗系でクールに見られがちで、エロとは無縁そうに見える。
高嶺の花と中学生の時から言われ育ってきた。
しかし、高校生になると胸が一気に膨らんできて、女の子らしい格好をすると男子の目線が胸元にいくようになり、首まで詰まったブラウスにパンツスタイルが多くなった。
自分も可愛い服を着たい。
だけど、それで嫌な思いをするのは自分なのだ。
好かれたいと思ってもいない男に「俺に気があるんだろ?」とか「そんなにおっぱい見せつけて、清楚系ビッチってやつじゃん」などと蔑まれ、なりたい自分になれないのである。
そんな可愛い私を演じられるのは、唯一下着だけだった。
下着なら見せる相手さえいなければとやかく言われることなんてない。
最初こそフリルが可愛い、レースが、リボンが、花がとかで満足していたが、最近はムラムラもしてしまい、スケスケの下着やTバック、穴が空いたパンツ、Tバックにパールまでついた過激なものまで買っていた。
誰にも見せたくないNo. 1の下着たちだ。
そんな見られたくない下着No.1のTバックのパール付きを握っている後輩が目の前にいる。
2人掛け用ソファの上で寝てしまっていた私は、ソファの下に座っている後輩の頭が気持ちよさに揺れているの眺めていた。
もちろん、薄目で。
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