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レン「それで昼の投票どうする?」
レオ「はじめは適当でいいんじゃないかぁ」
レン「ダメだよ。占い師や霊媒師、狩人がいなかったら今後が不利になる
今は、まだ、役職持ちは残して置きたい。占い師だけは今言ってもらったほうがいい気がするけど。みんなはどう思う?」
みんな「それでいいよー
それでいいですわ
それでいいぞ 」
僕ももちろん賛成した。
だってこのままへたな人を投票するくらいならそれでいいとおもわない?
それに、弟は絶対に殺させないからだ。
だってもし弟や僕が投票されそうになったら、僕が占い師と嘘をついて
でも弟をまもるからだ。
弟が占い師なので、僕が嘘をついても人狼側には気づかない。
だから、騙すことは可能だ。
レン「そしたら占い師は手をあげてくれ」
みんなが手を挙げない中、るか1人だけが手をあげた。
彼はビクビクふるえていた。このデスゲームという恐怖心だからか・・・。
けれど僕には命乞いをしているようにしか見えなかった。
彼は何かを隠している。それは僕にはそれが確信めいていた。
そう強く思った途端、忘れていたはずの記憶を少し思い出した。
X「今まで嘘をついたことがない人が嘘をつこうとしたらどうなるかしっている?
答えは、自分の嘘が思い返したら罪の重みに耐えられず、顔が真っ青になったり震えだしたり、頭が回らなくなるんだぁ。だからお前は嘘をつくのに慣れて。
相手を騙すために。そして弱みを見せずに相手を利用できるようにするために・・・」
なぜ今まで忘れていたのだろう。こんな重要なことに。
幸運なのか、学園の中でも、家族でさえも嘘をついていた。
今思うとなぜだろう。
僕は今の家族に恩があるのに、嘘をついていただなんて・・・
レン「どうぞ。話してください。」
るか「僕は占い師ですぅ。証拠はないんですが信じてください。」
やはりな。弟が本物の占い師だから彼は嘘をついている。
しかも、狂人ではなく人狼だ。
狂人なら今まで嘘をつかない人がバレる可能性をふまえて無理やり嘘をつかなくていいからだ。
だって、占いでは村人陣営だとでるからだ。
けど、人狼は後からだと信じてもらいにくくなるから早い段階に嘘をついて、みんなの信用を得ようとする。
けど、それをみんなにどう伝えようか。
それとも伝えずにボロをだすまで逃しておくか。
アイ「そしたら誰に投票するのよ」
それもそうだ。うーん。
レン「みんなが怪しいと思った人で、るか以外を投票すればいいんじゃないか?」
自由投票にするっていうことか。でもそれはまずい。僕と弟が投票されるかもしれない。初日に投票されても意味がない。しかたないなぁ。
こっちに来て。僕は弟にむけてそう言って耳元で
僕「僕が占い師って言っていいか?もちろん僕は弟の仲間だ。
もし疑うなら占ってくれ。というか絶対今夜に僕を占ってくれ。
頼む」
弟「いいよ。僕はお兄ちゃんを信じているから。」
小さい声で弟に”ありがとう”と呟いてからみんなにむけて
僕「僕が占い師だ。るかは嘘をついている。
今回の投票、僕の弟がつられた場合、僕は生きる意味を失い自殺する。
僕が本当に占い師だったら村人陣営は損をすることになる。
だから、僕と弟以外を投票してくれ。
もし、”るか”かもしれないと思っていたら、”るか”、僕、弟以外を投票してくれ」
僕は自信ありげに堂々たる姿勢で、はきはきと言った。
そしてそれを信じてか、
レオ「僕はお前の姿勢、声、目に偽りがあるとはどうしても思えない。
けど、”るか”だったら怖いから彼ら以外で投票する」
と言い、レンも、
レン「そうだね。僕もそう思えたよ。”るか”とは違って声に重みがある。
僕もレオの意見に賛成だ」
と言ってくれた。
周りもそう思ってくれたのか、目には僕を信用してくれたようなまっすぐとした視線が向けられた。
投票まで残り3、2、1
投票結果
るか (さくら、まつり、アイ)
ミカ(レン、レオ、るか、ミカ、飛鳥)
飛鳥(アイ、エル、ジル)
投票はあまり話に参加していない人に表が集まった。
また、僕には0表、るかには3表。
ほとんどが”るか”ではなく僕を信じてくれたそんなきがする・・・。
僕はみんなに嘘をついているのに・・。
でも、勘違いするのは当たり前だ。
だって僕は日頃から嘘をつくのになれているから。
弟「お兄ちゃん。大丈夫?」
え!?僕はびっくりした。
だって大丈夫もなにも投票されなかったし、
周りに信用されるのに成功したから。
それなのに弟に心配げな視線を向けられる。
けど、どうしてなのか弟に心配してもらえて、
気遣ってもらえて僕は嬉しかった。
でも、それを弟にいうことはできない。
だってそれは弟に弱みを見せることにつながるから。
だから僕は、
僕「な~に。大丈夫もなにも・・・。本当に心配症だなぁ弟は。」
でも僕は無意識なのか、今までは嘘をつくのは上手なのに、
目線を右上に、言葉を濁して、まさに嘘をついているような態度をとってしまった。
弟視点
ジル(僕)はそのことに僕が気づいていないと思いたがったががそのことに僕は気づいていた。
目線が右上を向いていること、言葉を濁していたこと、
そして、いつもより顔を曇らせていたことに・・・
でも、それを気づかないふりをした。
だってそれが地雷を踏むことに気づいていたからだ。
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