04. 違和感と完璧令嬢

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 本当にこの寝心地を味わえるのは、カレン様とケイティ様の領地のおかげだわ。グレッグがいない社交は苦手でちょっと不安だけど、お2人とのお茶会だからなんとかなるでしょう。ぐう……。  朝起きて顔を洗っていると、メイドがニコニコして私に手紙を渡してきた。 「グレッグ様からです!」 「まあ……分厚いわね」  メイド達は「昨日お会いしたばかりですのに、あんな熱烈なお手紙が!」と喜んでいるが、この手紙はただの感想文だ。  でもこの感想文のおかげで、私は完璧な淑女の仮面をかぶっていられる。お茶会の話題を提供してくれる情報源だと思えば、この大量の感想文も感謝しかない。私は早速グレッグからの感想文、もとい手紙を読み始める。 「あら、昨日の舞台以外に、乙女の誓いの内容も書いてあるわ。ありがたいわね」  手紙には他にも、最近流行りのお茶の種類や刺繍の技なども書いてあった。分厚いと思ったらハンカチも同封してあったのね。手紙には急な事で箱を用意できなくてすまないと書いてあったけど、私は全然気にしない。ハンカチには私の家の紋章が刺繍されていた。手紙に書いてあった最近流行の刺繍の技で、3色の刺繍糸を使ったものだった。 「きれい……! 素敵だわ」
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