③放課後→本業へ

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「今日お越しとは知らなかったですよっ!」 ハラハラしながら、店長はどもりつつ弁明を考える。 その為にここは無難な会話で突っ切ろうと、躍起になっている様であった。 「まぁ、気紛れだけどな」 そういい、幽玄は気になったことを尋ねる。 店長の事情などそんなこと気にもしない。 きっちり後で根掘り葉掘り聞くことにして、とにかく自分の疑問を優先とした。 「俺が学生やってんの知ってるよな」 「えぇ、その点は大抵の者なら把握しております」 「なんでアイツがこの店でバイトしてんだよ」 「お知り合いで……?」 「クラスメイトだ」 その言葉で、店長は青ざめる。 「わかって雇ったのか?」 「申し訳ありませんっ! その……薄々感づいていたのですが、経歴に『中卒』と書かれておりまして……」 その後の店長の言い訳では、斑雪は詐称してバイトに応募。 店長も薄々気づいていたが、人手不足で雇ったという事である。 勤務態度は至って真面目で、特に文句も不満もない。 だから気にせずウィンウィンで成り立っていた、ということだった。 「まぁ、別にその程度でどうこうしねーよ。ただ」 そう言い、頭を抱える。
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