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約束の出逢い
初めての出会いは花を探して
黒い森の奥
永遠の夢を摘んだ
森の中でからみあった運命
愛へ向かってただひたすらに
花を 星を 月を眺めて
嵐を超えて 冬を越えて春を求めて
ただひとつ 愛へ 愛だけへ
傍に居ることもゆるされないまま
生きることを願い続けた
最善なんかどこにもなくても
ただ傍に居られればよかった
選択なんか残されていなくても
生きたかった 死んでほしくなかった
____この出逢いが
どれほど傷ついても
傷つけても
「出逢わなきゃよかった」なんて
それが一番傷つくって
いいの、いいんだ
どんな残酷な出会いだって
世界も運命も 何も味方じゃなくたって
消えそうで怖くてたまらなくても
苦しくても泣いても暗くても
出会ったことを もう後悔なんてしない
「出会ってしまった」とは思わない 思えないの
これでよかった
これがよかった
あなたと出逢えて嬉しいの
わたしなんていらなくて
それでも消えられはしなくて
全部全部が誰かのためで
ずっと囚われ震えていたのに
たった一言の叫びが 想いが
殻を壊して 心も傷もあふれていく
ずっとずっと
死にかけていた 言葉をくれる
涙が生んだ あなたの選択
だいすきなの
だいすきだから
あいしているから
もう絶対に放されないから 離さないから
悲しい運命が待っていたってもう
この先のわたしの未来には
幸せしか、ないの。
始まりの出逢いは花を捜して
黒い森のほとり
永遠の愛を掴んだ
導かれる手 愛
湖へとうつろいだ青い空から
あふれだす透明の光が
春の大地に 降り注ぐ今
____ 一緒に、さがさなくていいんだ
いいんだよ
だって
「もう、見つけた」と
鏡合わせ、ちかまる距離
鏡の向こう ほつれかけた言葉
今私が居る場所が
全てじゃないけど 帰る場所。
tat.11‐22【結】 …Ewige Liebe…
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(死にものぐるいで掴んだ)
変わらないままのパンとワインに
一つそっと葡萄も添えて
(拝啓、微笑み寄り添う父へ)
「いま とても しあわせに
いきている」
繋がれたその想いは
永遠へとかえて
命はあの夜、確かに繋がれたから
ここは広い森なのに
私の聲をどこにいたって聴いてくれる
(唇に 泪に 私たちの未来に楔を)
ここは暗い森なのに
私のことを抱きしめてくれる
(ずっと、死ぬまで、傍にいる。)
ここは寒い森なのに
初めて聞いた、笑い声がすき
(ああ もう
なにもこわくない——……)
ここは黒い森だから
私の姿がよく見えるの
見つけるの
黒いほど、暗いほど
私の涙を 私の心を 私の命を
わたしを、
Vielen Dank für das Finden
____みつけてくれて ありがとう。
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