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俺のメリット、それは…
「あぁ、俺もこの立場で30歳だ。結婚したいと寄ってくる女、子供と結婚させたいと寄ってくる取引先、昔の同級生からの連絡とか、いろいろうるさいからな。俺の両親、特に母親が早く結婚しろとうるさいが、かおりと一緒で恋人がいないから無理だというとつぎは強引に知り合いの娘とのお見合いを進めてきて、うるさい。佳織とよく似ているだろう。」
こうでもいえば、俺が困っているように彼女には伝わるだろう。
実際のところ、そんなに困っているわけではない、別にはっきりと断ることに
抵抗はないから、全員可能性を残させないようにはっきりと断っている。泣かれようと、何を言われようと心は全く動かない。
まぁ母親から頻繁に入る電話は…たまにしか出ない。自分の親ながら面倒だからだ。まぁ言いなりなって結婚などしない。
それに何より…
「それになりより…かおりの彼氏になれる。それが一番のメリットだ。」
とっさに彼女に顔に手を伸ばす。
俺の右手は彼女の顎をとらえた。
もう誰も俺を止められない。
かおりが嫌がるそぶりを見せなかったことをいいことに、彼女にそっとキスをした。
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