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 私は夢を見た。変わった夢だ。 神様と名乗る男の人が私に語りかけた。 『あなたのその力はあまり使わないでいなさい、その力の説明をしておこう“一生のお願い”と言うものがある、それは一生に一度しか使えないその力だ、それはまだ使うな、わかったな、その力だけはまだ…。  彼方もう気がついていると思うが、誰かに感情を変えることはできない、心とか気持ちは目に見えないからな、記憶は脳を操作できるが、心はどうやっても見つけることができない、これも一応覚えておいてくれ、もう時間だな、また。』 と言う夢だ、祈りの力の説明をしてくれたけど、“一生のお願い”という力は使うなと言われたけど、使い方がまずわからない。 「おっはよ〜、さーな!」 「おはよ〜」 「今、なんか考えごとしてたでしょう〜?」 「べ、べつに…」 「海夏人のことか〜?」 イタズラ顔で言った。 「そのことじゃないよ!」 「ほんとかな〜?」 「ほんとだよ!」 「海夏人が好きなら祈ればいいじゃん。」 「それはできない。」 「何で?もしかして、そんなの海夏人の本当の気持ちじゃない、とか言うの〜?」 「それもあるけど、違う。」 「じゃあ何でよ?」 「それは……。」 さくらはそれを答えていいか分からなかったのだ。 「まー、今はいいよ。」 「ありがと。」 「さくら、昼休みに屋上に来い、絶対だそ!」(海夏人) 「わ、わかった。」 〜〜お昼休み〜〜   ー屋上ー 「どうしたの?海夏人」 「あのさ、言いにくいんだけど、凪咲には近づかない方がいいぞ。以上だ。」 「!!!!?????どういうこと?」 「そのままの意味だ。」 「でも、」  どういうこと、私に親友に近づかない方が良いってどういうこと? 「あいつはさくらの近くにいたらダメなんだ。」 「じゃあ、海夏人は私の近くにいていいの?」 「ああ。」 「じゃあ、何で、凪咲は、ダメなの?」 「それは今は言えない。」 「でも…。」
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