9人が本棚に入れています
本棚に追加
人が変わった
「すべて、嘘…。」
「そう、お前を殺すために、凪咲はお前に近づいたんだ。」
「そんな……。」
さくらはかなりショックを受けていた。
「でも、真実なんだ。」
「凪がそんなことするはずない!!!」
「嘘をつかなくていいよ、さくら。」
「私は!!凪を信じてる!!!」
「嘘をつかないでいいんだ。もう。」
「嘘じゃない!!!」
「俺に嘘をつけると思っているのか?」
凪を信じたいのに。何で!!何で!!
「もう、もう良いんだよ、さくら、お前ももう、わかってるんだろ?」
「信じたいのに!!信じたいのに!!海夏人の話が辻褄が合いすぎてる、海夏人も凪も信じたいのに、2人のどちらかが嘘をついていることは確かなの!!何でなの!?」
「俺を信じてよ。」
「う、うん。」
「ありがとう。」
「2人で内緒話〜?」(凪咲)
「凪?帰ったんじゃ。」(さくら)
「さくら、ずっと話を聞いてたよ〜。」
「!?」
「バレたなら仕方がないな〜」
「凪?何言ってるの?」
「だから〜バレたから演技はやめるってこと〜、何で分かんないの〜鈍感だな〜あ、天然か〜。」
凪咲は人が変わったようだった。
これこそが嘘咲き姫。
「凪、私に親友だと言ってくれたのも、嘘だったんだね?」
「そうだとも!」
「そんな…。」
「凪咲、お前は本当にさくらを殺せるのか?本当に、すべて嘘だったんだな?」
「そうだと何回言ったらわかるんだ〜?」
海夏人の能力でも、凪咲は嘘をついていなかった。
本当に、凪咲はさくらを殺せるんだ、すべて、今まででのすべてが演技で嘘だったんだ。
「今すぐ、ここで、俺が殺す!!!!」
「やだなぁ〜、今、君と戦ったら私が負けちゃうからな〜、逃げまーす!」
「おい!待て!!!!」
「凪……。なんでなの?」
「じゃあ2人ともバイバーイ!」
その日から凪咲は学校に来なくなった。
最初のコメントを投稿しよう!