1日目

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「二階堂これつけろ、その上からこれもつけとけ」 そう言われて渡されたのは 「耳栓と…ヘッドホン」 耳栓を付ける理由は知ってるけどわざわざヘッドホンまてして重装備すぎるも思う。 だって漫画と現実って違うからさ、そんな気にしなくても… 「初めてならヘッドホンの上からフードとかあったら被ったほうがいいと思うぞ」 「…わかった」 「じゃあ行こうか!食堂イベントがありますように!」 あるといいね食堂イベント。 それって転校生がいなきゃダメなんだよね? …入学初日で転校してくる人っていないと思うけどね… 「「「「「「「「「「キャーーーーー」」」」」」」」」」 「大神様、今日も輝いています!」 「幸せ♡」 「花野井も可愛いなぁ…」 「顔はめっちゃいいのに…変人だからな…」 「「「「「そんなとこも好きだっ!」」」」」 耳栓の上からヘッドホンまで装備してたけどうっすら声が聞こえてくる。 ちょっと甘く見ていたことに気づく。このふたりとまた食堂来るなら父さんにヘッドホン買ってもらおう。 それと、花野井くんのファン?がごっつい野太い声の男ばかりなのは花野井くんがカワイイ系男子だから。きっとカワイイ系男子は同じ系統の男子に興味がわかないのだろう。 「ねぇ、真ん中にいる子もなかなかいい顔してるんじゃない?」 「たしかに!」 「美人系…」 真ん中の人を褒めたのはカワイイ系男子とカッコ可愛い系男子とちょっとカワイイ系男子。つまりカワイイ系男子の集まりだ。 そして真ん中にいるのは僕。両端が褒められてたから気を使って言ってくれたんだろう。 お世辞だと分かっている僕には全く響かなかったけど、一応ありがとうって気持ちを込めて会釈する。 「「「「「「「「「「「かわいぃ!」」」」」」」」」」」 「なにあの子!会釈可愛すぎない!?」 「ちっこぉい…」 「癒されるぅ…」 「ありゃぁ、いい受けになるわぁ」 誰?僕のこと『ちっこぉい』ってわざわざ『こ』を伸ばして言ったやつ。僕のイナズマ落ちたら怖いかもしれないけど…だいじょぶそお? 「ナッ、ナカマ。ナカマオル!サガス!」 …花野井くん、おかしくなっちゃった。 たしかに花野井くんみたいに僕のこといい受けとか言った人いた気がするけど、結構広くて人数もたくさんいるなか見つけるのはきついんじゃ… 「見っけた!仲間ァ!」 すごぉ…
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