僕のこと

2/24
前へ
/78ページ
次へ
殴られたり蹴られたりするのに慣れたものの、痛いものは痛い。 だんだん痛覚が感じにくくなっていって、完全に感じなくなったのが10歳の頃。 痛いことをされても、どうとも感じないのはいいと思う。 11歳の時、僕はお母さんのお兄さんのところに引き取られた。 最初の1週間は十分にご飯が食べれて、暖かい布団で寝れていた。 僕が新しい家に慣れた頃、あの人は僕に性的な行為を求めた。 初めての時は、深いキスをして乳首を触られたり、腰を触られたり程度だった。 「精通したら教えてね?本番するから」 本番というものが分からなかった僕は、呑気に過ごしていた。 それから数ヶ月後に精通した お兄さんはとても喜んでくれたから、いいことなんだろうと思っていた。 夜になると、僕を寝室に連れて行って、衣服を剥ぎ取られた。 「本番しよっか」 何も分からない僕は、頷いてしまった。 そこからが地獄だった。 キスから始まって、いつもの事をすると思い、特に何も気に止めていなかった。 「……ん……んあぁ!」 急に僕のおしりの穴に、お兄さんのガチガチになったおチンチンを入れようとしてきた。 僕は放心状態になってしまって、抵抗できなかった。 そこは何かを突っ込むようなところじゃないし、今までと違うことをされるなんて思ってなかったから。 ズンッッ 「あ゛あ!?」 おしりの痛みに、そこの部分を見る。 お兄さんのが入ってる。 「痛いと思うけど、我慢だよ?いいね?」 健康的な生活を送って、痛覚がもどってきていたから、とても痛かった ズンッッ 「う゛、あ゛ぁ」 痛がる僕なんかにお構いなく、お兄さんは僕のおしりの中で暴れた。 この行為が、1週間に1回必ずするようになった。 嫌な事だけど、ご飯が貰えるしふわふわの暖かい布団で眠らせて貰えてるのに嫌だなんて言えない。 小さな頃から外の世界に触れてこなかった僕はこの行為が普通では無いことに気づいていなかった。 だから我慢していた。 僕と同じくらいの子も普通にしているのに、出来なかったら僕を捨てると思ったから。 時がたつにつれ、お兄さんとの行為はだんだんとハードなものになった。 紐で縛られたり、お兄さんの精液を飲まされたり、なかなかイかせて貰えなかったり。 他にも行為の途中に、お腹を殴ったり、首を絞めてきたり、お母さんのように刃物で傷をつけたり。 我慢して、自分の心の声なんて無視をし続けるうちに、僕はおかしくなっていった お兄さんに精液を飲まされすぎて、味覚が分からなくなった。 行為をしている時のイカ臭さを感じなくなったり。 痛みに鈍くなったり 何より感情というのがなくなった。 何をされようと、辛い、苦しい、悲しい、と思わなくなった、と言うよりか分からなくなった。 当たり前に感じていたものが分からなくなっていく。 なんとなく、自分が壊れてくのがわかる 僕は、どうなるんだろう これからのことに不安を覚えたまま、眠りにつく これが、僕の日常になった
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

414人が本棚に入れています
本棚に追加