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【腐薙透】
「まさかあの写真見られてたなんてなー」
「ほら写真。俺が処分しとくって言って貰ってきたんだから感謝して。」
「まじ感謝。それにしてもよくこの写真押し付けられて守ったよね。普通の奴なら隠し持っとく方がおおくね?」
「そうだね」
通りすがりの人に押し付けてすぐ、はちゃめちゃに後悔していた。
自分が追われなくするためだとしてもその人にたくして自分に返ってこないかもしれないし悪用されるかもしれない。
のに、焦りまくってた癖に腐ったことを考えて脳内お花畑だったせいで押し付けてしまった。
ちなみに脳内で咲くならばサフランっていう花がいい。媚薬になるかもしれない花で庭でも育てられるらしい。ちょっと可愛い子に飲ませて攻めにがんがんに攻めてもらってそれを俺が見たい。
そんなことどうでも良くて…確か押し付けた人、ちっちゃかった。
それに…
「あの子、可愛かった…気がする。」
「どの子?」
「押し付けて置き去りにした子」
「腐るくん身体能力高いのになんで自分で逃げなかったの」
「体力までは兼ね揃えてないもので」
自分でも身体能力高い方だとは思う。あいにく体力は人並み以下なんだけどね。
押し付けたのが新歓が終わる50分くらい前。匿名で俺が通報したのが終わる10分前くらい。あの可愛い気がする子は40分フルで走り続けてたことになる。
体力あるってことは何試合でもできるんじゃね?あっちの意味で。
え、何者?何試合もできる(決めつけ)って受けとして最高だしビジュもいつでも最高だと思われる。本当に誰だろう、名前くらい聞いておけばよかった。
まぁとりあえず、早く運命の人が現れるのを待っているよ、可愛い子よ。あわよくば相手は男がいい。
「次そういうことがあったら没収するからね」
「ごめんってーたまたまなんだっていってんじゃん。たまたまポケットに入ってて暇だったからその写真みて妄想しちゃっただけなんだってば。」
「そういう油断してるところを注意してるんだよ」
「ごめんってばよ、根に持つなって」
とりあえず、写真が帰ってきたからいいや。
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