accidental necessity

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 高校三年生、卒業式を前にしたそのとき、幸は別に不幸じゃなかったけれど幸せな気分でもなかった。  理由は第一志望に落ちたこと(彼氏と一緒の大学に行きたかったのに)。 ちなみに高三の夏という受験生らしからぬ時期から付き合い始めた彼とのことは、親友のユミカにも、もちろんそれ以外にも教えていない。だって彼が、 「こんな時期に付き合ったりしてって言われたくないだろ?」 って、言うから。  その彼……圭一とは一月ごろから全く連絡していない(受験シーズンに突入して流石にイチャつく暇は無くなった)。 久しぶりの登校……。圭一は私に会って嬉しいと思ってくれるだろうか……。 (帰り圭一のクラスに行こっかなー……)  圭一は一組。いわゆる進学クラスなのだ。幸の三組は普通クラスで就職と進学で半々というところ。そう考えると地元の大学に受かった自分はずいぶん頑張ったと言える。親友のユミカは早々に勉強を諦めて地元の食品加工会社に就職を決めていた。 (あーあ、遠距離になっちゃうなぁ)  近くに座るクラスメイトの京子とだべりながら、幸が卒業後の圭一との付き合い方に考えを巡らせていると、 「ねぇ、幸はやらないの?」 と隣にいたユミカが聞いてきた。それを意外に感じて、幸はユミカをまじまじと見てしまった。  ユミカがこういう話に興味を示すのが初めてだったからだ。 何事にもハキハキとしている幸と違ってユミカはのんびりしている。それは男女関係においても同じで、ユミカから誰と誰がくっついたとか男子の誰それが好きなんていう話題はついぞされたことがない。いっそユミカはそういう恋愛関係のことに興味がないんじゃないかと思えるくらい、そういう話が出るとさっと席を立ってしまっていたのに。 「え、私?」 「そう、卒業式に桜の下で告白するっていうソレ!」  目を輝かせる友人に幸は戸惑った。(この子、本当にそんなおとぎ話を信じているの?)  幸にとってその話は、所謂学校の七つの怪談と同じくらいのレベルの戯言だったから。 「必ず恋人になれるんだよね」  重ねてそう聞かれ、ユミカにはそういう相手がいるのだろうかと考える。しかし同級生のどの男子も違う……としか思えない。  すると京子が「ナイナイ」と苦笑いで手をひらひらさせた。 「だって式の最中に抜け出さなきゃいけないんだよ? しかも相手も同じタイミングで抜け出さなかったら成立しない話だよね。卒業式だよ? 親だって来てるのにやらないって、普通」  それを聞いて幸も苦笑した。 「そうだよね。やらない……っていうかできないよ。仮に卒業式を抜け出して桜の下まで行って、相手が来ませんでしたじゃ、最悪だもの」 「そうそう。卒業式には出られないし、好きな相手にはすっぽかされるし、ついでに親と先生からはなんであんたいなかったの? って怒られるしの三重苦だよ。それが高校最後の思い出になるとか悲惨だもん」  軽い気持ちで「あはは」と笑い合うとユミカの表情が明らかに曇った。 「あ、ウン……悲惨だよねー」  明らかに気落ちした様子のユミカが可哀想になって、幸は笑いを引っ込めた。 「……まぁ確かに、桜の木の下で会えた時点で運命だよね。相手も卒業式をすっぽかすくらいユミカのことが好きって分かるもの」 と微笑むと、ユミカがぎこちなく笑い返してきた……。  事件が起きたのは卒業式当日だった。  ハレの式典で背筋を伸ばして座っていると幸の背中を後ろから突いてきた者がいる。 「ねぇ」  振り返ると京子だった。 「ユミカいないんだけど」  思わずギョッと振り返る。ユミカの席は彼女の一つ後ろで、そこだけパイプ椅子が空席になっている。  幸の頭にがっかりしていたユミカの顔が思い浮かんだ。咄嗟に幸は椅子から腰を浮かせ、 「……私、探してくる」 と京子に言い、身をかがめて講堂から出た。  幸は迷わなかった。きっとあそこにいる……校庭の桜へ向かった。そしてそこに立つ二人を見て足が止まった。  なぜなら大きな桜の木を挟んで立っていたのはユミカと……圭一だったからだ。 (嘘でしょ)  二人は立ちすくむ幸に気づかなかった。  ユミカの口が動いて、圭一がにこりと笑うのを見て……、ちっとも現実だと思えない。 ——桜の木の下で会えた時点で運命だよね。相手も卒業式をすっぽかす位にユミカのことが好きってわかるもの。  思いもしない高みから落ちてきた自分の言葉が矢になって突き刺さってくる……。幸は呆然とただ立ちすくんでいた。    圭一の裏切りに目の前が真っ暗になる。そして圭一のことをこれまで一言も好きだって言ってこなかったユミカにも腹が立つ。  桜が彼を奪った。  桜が二人を結びつけた……。  怒りを校庭の桜に向けることで幸は自分の中に膨れ上がった敗北感と喪失感から逃げた。  こうして、幸は桜が嫌いになった。 ——そして現在。  大学を出た幸は地元の製造会社に就職した。二十八歳になった今、仕事が楽しくて仕方ない。というか高校時代のあの手酷い失恋以降恋愛をする気になれなくて仕事を恋人がわりにしている……。  終業まであと一時間。会社仲間に花見を誘われたのをキッパリ断って席を立とうとした時、 「丸石主任、五番外線です」 と内線の受話器を隣の席の後輩が寄越してきた。 (この時間に外部からって……嫌な予感しかない……)  クレームだったら嫌だなぁ、今日は金曜っていうのに。ゴタゴタを来週に持ち越すのも嫌だしどうしよう……と耳に当てたその先から、 『もしもし?』 と聞こえたのは、元親友の声だった。いや、今だって親友ではあるのだけど。  あの卒業式の日の怒りと悲しみを自分一人胸の奥にずっと押し込めてきた十年間。そしてその十年の間にユミカと圭一は結婚し去年第一子が生まれていた。  赤ちゃんの顔はまだ見に行っていない。  誘われるたび「仕事が忙しいから」と断ってきた。ユミカが独身の時は彼女とは月一で会っていたけれど(圭一への未練がそうさせていたことは否めない……もうアイツへの気持ちなんてこれっぽっちもないけど)子供が生まれてからはユミカも時間が作れないでいてこの一年は会わずじまいだった。 「職場に電話してくるなんて……びっくりさせないでよ」  少しばかり非難を込めて言ってみる。けれどユミカはあっけからんとしたもので、 『やっと捕まった。もー、幸が悪いんだよ。いつも仕事仕事って逃げられるから』 と、言ってくる。 「いや、本当忙しくて」  なんだろう、本当に。どうして電話してきたの?  まさかクレームかと怖気付きながら電話をとった時とは違う不安が幸の中に込み上げてきた。とにかく適当に電話を切り上げたい。すると、タイミングが悪いことに後ろから別の部下が、 「主任お疲れです。はぁ、ようやく定時で帰れるー。主任も早く帰ってくださいねっ」 と言ってきた。 「ちょっと……、電話中!」 (やめてよ! 聞こえちゃうでしょ。忙しいって言ったのが嘘ってバレちゃうじゃない) とたしなめるものの時すでに遅し。 『……聞こえちゃった』 とユミカが受話器の向こうで悪戯っぽく言う。 「えっとー……」 『今日は来てね。ていうか仕事じゃないってわかっちゃったし。これからうちの子の一才の誕生日祝い込みでのお花見するの。トークアプリ送ったのに返事寄越さないんだもん。幸はサクラが生まれた時も来なかったでしょ。うちの子見てよ。場所はね……』  幸は言葉に詰まった。  別にユミカのことが嫌いなわけではない。圭一が彼女と結婚したことだって仕方ないってわかっているのだ。二人がくっついた時幸は文句を言わなかった。圭一に詰め寄らなかった。それどころか口では二人を祝福さえした。  自分の心の痛みより、自分と二人との関係を壊さないことを選んだのは、私……。  それでも割り切れない気持ちが幸自身を苦しめてもそれはユミカと圭一には関係ない。  わかっている、わかっているけれど……。  ちなみに生まれた子供の名前はサクラだった。  よりにもよって、サクラなんて!  これが二人の子供に会いたくない理由だった。  結局幸はユミカに言われた公園へ、途中ジュースとペットボトルのお茶を何本か買って出向いた。  この公園は城址でたくさんの桜が植わっているので有名な花見スポットだ。  公園内にはすでにお酒が入っているらしいサラリーマンのグループや、大学生らしいグループがそれぞれにたむろって夜とは思えない賑やかさだった。 (酔っぱらいに絡まれたくないなぁ) と思いつつその脇を避けていくと案の定スーツを着た酔っぱらいに捕まってしまった。 「おねぇちゃん、相手してヨォ〜」  気安く声をかけられて苦笑したのがまずかった。しつこく話しかけられ、腕を掴まれる。 「連れが待っているので」 と言っても酔っ払いは手を離そうとしない。一緒に来たらしい若い男が「すみません」と小声で酔っぱらいの手をひくがいうことを聞かない。  幸はイライラした。大体、夜桜見物なんて気乗りしないのに、来なければ良かった。この酔っぱらいを叱りつけて手を振り解いたらもう帰ってしまおう、と相手を睨んだ時、 「あの、彼女俺の連れなんで手を離してくれませんか」 と後ろから声がした。「なんだ男がいたのか」とつぶやく酔っぱらいの手から逃げたくて腕を振る。自由になった腕を自分の手で庇った幸は、思わず(圭一が助けに来てくれたの?)と振り返った。だって……声が似ている気がした。でも実際は……全然知らない人だった……幸は一人気恥ずかしくなってうつむいた。 「大丈夫ですか。圭一たちはあともう少し向こうで待っていますよ。あ、袋持ちます」 (え、この人ユミカ達の知り合いなのか。他に誰かくるなんて私は聞いていない……)  聞き直せば彼の声はそんなに圭一には似ていない。 (私、まだ……)  過去に囚われている……と思うと恥ずかしいし泣きたいしで、本当にこのまま帰ってしまいたくなる。  しかし彼が幸の手にしていたペットボトルの入るレジ袋をサッと奪ってしまった。仕方なくその後をついていく。助けられた手前「帰ります」とも言いづらい。  男性の言った通り、少し歩くと外灯の下ブルーシートを敷いたところにユミカと赤ちゃんを抱っこ紐で抱っこした圭一が座っていた。その前にはすでに花見らしい折り詰めのお弁当やジュースに紙コップが並べられている。この辺りは家族連れや女性同士の花見客が多い様子だ。 「来た来た」 と横座りのままのユミカが手をあげる。久しぶりに会う彼女は記憶よりも少し顔つきがふっくらしている。  ブルーシートに腰を下ろす。ユミカと赤ちゃんを挟んで向こうに座る圭一が、 「サチはクラスが違ったから知らないかもだけど、こいつは高校の同級生で涌井。さっきそこでたまたま会ってさ。一人みたいだったから、それなら一緒に花見しようって誘ったんだ。幸のこと分かるって言うから迎えに行かせたんだけど」 と、男性のことを紹介した。 「酔っ払いに絡まれたところを助けてもらってほんと助かった。涌井君って言うんだ……ほんと…知らなくて……あの、ありがとう」  暗がりの中でも幸に声をかけたということは、幸は涌井を知らなかったけれど涌井は幸を見知っていたということなのだろう。申し訳なさから幸がペコリと頭を下げると、 「丸石さん、美人で有名だったから。知り合いじゃなくても同級生の男子は皆んな君の顔を覚えてるよ」 と、涌井が微笑んだ。  くだけた口調で圭一が「コイツ、独身だから」と言い、ユミカも「幸も独身だよね」と言ってくる。  流石にこれは、アレ? と思った。  もしかしてこの二人、子供を見せるためと言いつつ涌井というこの人を私に紹介するつもりなのかしら?  (私を裏切ったことを少しは悪いと思っているの?)……それで、よその男を当てがおうとでもしているのだろうか?  心の中に浮かんだ疑念のせいで、ユミカたちが用意してくれた豪華なお弁当の味を楽しむ気分になれない。その横で三人は楽しそうに話をしているから幸はだんだん腹が立ってきた。それでつい、 「夜七時過ぎて子供を外に連れ回すのは良くないってこの間テレビで見た気がしたなぁ……」 と自分で買ってきたオレンジジュースを注いだコップ片手に言うと、 「それは迷子になったらってこと? 抱っこひもしてるから大丈夫だよ」 と赤ちゃん……サクラの小さな手を握りながらユミカが微笑む。圭一に抱かれたサクラはむちむちと健康そうに張った頬を真上に向け、ライトアップされた桜を見上げている。  それはまさに幸せな家族の図で、幸は思わず胸に手を当てユミカ達三人に見入ってしまった。  我が子を見るユミカの顔は自分の子供を慈しむ表情で光り輝いている。  高校の頃はのんびりして頼りなさばかりが目立っていたのに……。  その顔に浮かぶ余裕と自信に、幸は自分の心の中の瘡ぶたをペリッと剥がされた気分になる。  結婚しただけで、子供を産んだだけで、どうしてこうも距離をあけられ負けた気分にさせられるのだろう?  ……多分これはひがみだと幸は心の中で呟く。  わかっていても胃の奥がムカムカした。  黙ったままでいると圭一が、 「子育てで外に出れなくてさ。だから楽しみにしてたんだよ、幸と会うのを」 と言ってきた。圭一の膝の上で身動きした赤ちゃんの足が彼の前に置いてあった紙コップにコツンとあたる。  あ、と言う間もなく倒れた紙コップ。残っていたオレンジジュースがブルーシートにさぁっと扇の形にこぼれる。その黄色い海を幸が取り出したハンカチに染み込ませて拭うと、 「それ、洗ってくるね」 とユミカがジュースを含んでもったりとした幸のハンカチを手に立ち上がった。 「え、いいよ」 と言うのに、 「よくないよ。確か近くに水飲み場があったから……」 と走って行ってしまった。「あ」と中腰になる幸を制して涌井が、「夜だからついていくよ」と後を追う。  幸はブルーシートにペタリと座り直した。  昔のユミカならこんな素早く反応しなかった。たったそれだけのことに、過ぎた月日を感じてしまう。  そう……もう昔のことなのだ。  ただ、私ばかりがそこに囚われているだけ……。  ふと顔をあげると圭一と目があった。  涌井がユミカについて行ってしまったせいで圭一二人きりだ。いや、サクラがいるのだから三人か。気まずくなって幸は肩をすくめる。   圭一を見たくなくて赤ちゃんらしいぱつぱつに膨らんだサクラの手足に視線を移すと、膝を揺らしてサクラをあやした圭一が、 「なんか、ごめんな」 と言ってきた。 「え?」  圭一は答えない。幸はもう一度聞いた。 「……何が言いたいの、圭一」  そういえば圭一の名前を面と向かって呼んだのは高校以来だ……。その事実に幸はくらりと眩暈に襲われる。 「何って……ごめんてことだよ」  圭一は目をぱちぱちさせた後、申し訳なさそうに唇をすぼめた。そしてまるで盾にするように抱っこ紐からおろしたサクラを幸の向かい合わせにして座らせる。 「ごめんじゃ分からないんだけど」 「あのさ、俺たち付き合ってたじゃん。俺から告って……。結局なんとなく自然消滅したけど。そのあとユミカとこうなって……初めはあいつがお前の親友だなんて知らなかったんだ、本当に」  圭一のまじめな口調に幸はまた眩暈がぶり返すのを感じた。 「……へぇ、自然消滅してたんだ……私たち。へぇ、知らなかったの? 私とユミカが親友だって」 「そう。だからさ、仕方なかったんだよ。まぁ、幸は全然気にしてなかっただろうけど。俺はさ、やっぱりなんか悪かったなぁ、なんてずーっとこの十年間心苦しくてさ。だから謝っておこうかな、と。だって幸、全然結婚しないしさ。それってまさかだけど、まだ俺のこと好きなのかな……とかさ。はは、まさかだよな」  頭の中の血管がキュッと縮む。信じられない、なんでこいつヘラヘラしているの! 「ちょっとねぇ、あんた……ふざけんじゃないわよ。誰があんたのこと好きだってふざけるな……ふざけるなっ」  幸があげた大声にビクッとしたサクラがまさに火がついたような大声で泣きだす。  ちょうど戻ってきたユミカが大慌てで駆け寄ってくる。幸から守るように圭一の膝からサクラを抱き上げた。  それを見て幸は青ざめた。(最悪!)身体中から血の気がザァっと引く音がまさに聞こえた。目眩は最高潮に達していた。  全てが遠ざかっていく錯覚。  思わず立ち上がった幸はユミカたちに背を向けて走りだした。逃げた背中に、 「サチッ」 と声がぶつかってきたけれど、幸にはそれがユミカからなのか圭一からなのかもはや分からなかった。  走って走って、どん詰まりはお堀だった。  石垣の先は水……もうそれ以上行けない。幸は立ち止まった。  こめかみで血の流れる音がどくどくとうるさい。 「丸石さん」  その声で追いかけてきたのが涌井だと分かった。 「私のことなんかうっちゃって、ユミカ達のところに戻ってよ」  振り返らず投げつけるように言った幸に、涌井が、 「十年前……」 と言う。 「圭一たちは、卒業式の時あの桜の下で告白した。学校の伝説は有効だった……二人は結婚して今は子供もできた」  水面……お堀の隅に浮いた桜の花びらが分厚く溜まっている。幸は唇を噛んだ。 「……だから何? 私に分からせたいの? ああ、そうですよ。私は十年たってもフラれたのをイジイジ引きずって挙げ句の果て赤ちゃんに当たり散らかした大馬鹿オンナよ」 「あの時、桜の下で会ったのはアイツらだけじゃない」  いつのまにかすぐ後ろに立っていた涌井に振り向かされる。「何するの」と声をあげようとして、幸は涌井があんまり怖い顔をしているから何も言えなくなってしまった。 「あの桜の幹は本当太いよな。高校生だった俺一人隠れるくらい」 「え……」 「俺のいた場所からは君がよく見えた。君は気づかなかったみたいだけど……、学校の伝説を信じて十年、都合のいい偶然を待っていた俺は馬鹿かな」 と、涌井が見下ろしてきた。 「好きです、丸石幸さん。付き合ってほしい」  幸は目を見開いた。目の前に立つ涌井が〈元彼の友達〉から〈男〉に変わってゆく……。  嘘でしょ、そんな。単純すぎる。  風にあおられた花びらがささやくように二人の間に降ってきた。  唇を震わせる幸の答えを、二人を見下ろす桜が聞いている。 〈了〉
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